
冬になると花屋さんの店先やホームセンターの入り口に、鮮やかなピンクや紫色の花をたくさん咲かせたシクラメンが並びます。
「シクラメンの花言葉ってどんな意味だろう」「プレゼントに選んでも失礼にならないかな」と気になって調べている方も多いのではないでしょうか。
実はシクラメンには、可憐な印象からは想像しにくい「怖い」と言われる花言葉も存在します。
元花屋のスタッフとして数えきれないほどのシクラメンを扱ってきた経験をもとに、花言葉の由来から贈り物での活かし方まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
執筆・監修者情報

さるった
元花屋の店員
お花マニア。花屋勤務経験とコピーライター経験を活かし、花の育て方・花言葉・季節の花情報を発信しています♪初心者の方にもわかりやすく、実際の経験に基づいた情報をお届けしています。
シクラメンとは?基本情報

シクラメンは、サクラソウ科シクラメン属に分類される球根植物です。
原産地は地中海沿岸で、日本には明治時代に伝わったとされています。
寒さが厳しくなる時期に開花する数少ない植物のひとつで、室内を華やかに彩ってくれる存在として人気があります。
名前の由来とギリシャ語の意味
シクラメンという名前は、ギリシャ語で「円」を意味する「キクロス」が語源だと言われています。
球根の形が丸いことに由来しているという説が一般的で、英語表記も「Cyclamen」とほぼ同じつづりです。
花屋で働いていた頃、お客様から「なんだか外国っぽい名前ですね」と聞かれることがよくありましたが、そのたびにこの由来をお伝えしていました。
開花時期と主な色の種類
シクラメンの開花時期は、地域によって多少差はあるものの、おおむね10月から翌年の3月頃までです。
ちょうどクリスマスやお正月といった季節の贈り物が重なる時期と重なるため、ギフト需要が高い花でもあります。
花色はピンク、赤色、白色、紫色のほか、最近では複色や八重咲きの品種も増えていて、選ぶ楽しさがあります。
花が下向きに咲く理由
シクラメンの花姿を見ていると、花びらが反り返るように上を向き、うつむくような独特の咲き方をしているのに気づくと思います。
これは、雨や虫から花粉を守るための植物の知恵だと考えられています。
この少し恥ずかしそうな咲き方が、後ほど紹介する花言葉のイメージにもつながっているんです。
シクラメンの花言葉一覧

シクラメンの花言葉は、全般的なものと色ごとに異なるものの2種類があります。
まずは全体に共通する意味から見ていきましょう。
全般に共通する花言葉
シクラメン全体の花言葉としてよく知られているのが「内気」「遠慮」「はにかみ」です。
花がうつむくように咲く姿が、恥じらいや気後れといった感情を連想させることから生まれた花言葉だと言われています。
控えめで清純な印象を持つ方への贈り物としても選ばれやすい花言葉です。
色別に異なる花言葉
シクラメンは花色によっても花言葉が変わる、少し珍しいタイプの植物です。
代表的な色ごとの意味を表にまとめました。
| 花色 | 花言葉 |
|---|---|
| ピンク | 憧れ、内気 |
| 赤色 | 嫉妬、飾り気のない美しさ |
| 白色 | 清純、思いやり |
| 紫色 | 絆、憧れ |
贈り物にする際は、この色ごとの花言葉も意識すると、より想いが伝わりやすくなります。
花言葉が生まれた歴史的背景
花言葉という文化そのものは、19世紀のビクトリア朝イギリスで広まったとされています。
直接言葉にしにくい感情を、花に託して伝えるという習慣が貴族の間で流行し、それがヨーロッパ各地から日本にも伝わりました。
シクラメンの花言葉も、こうした背景の中で花姿や香りから連想されて名付けられていったと考えられています。
「怖い」と言われる花言葉の理由

シクラメンには「嫉妬」や「疑惑」といった、少しネガティブに感じる花言葉もあります。
これが「シクラメン 花言葉 怖い」と検索される理由のひとつです。
「嫉妬」「疑惑」を意味する花言葉
特に赤色のシクラメンには「嫉妬」という花言葉がつけられています。
燃えるような赤い花色が、強い感情や独占欲を連想させたことが由来だと言われています。
とはいえ、これは花言葉のひとつの側面にすぎず、シクラメン全体が不吉な花というわけではありません。
花言葉が怖くなった逸話・伝説
ヨーロッパには、シクラメンの根が複雑にねじれるように育つ様子を、人の心の疑いや葛藤に重ねた言い伝えも残っています。
また、下向きに咲く花姿が「何かを隠しているように見える」と解釈されたことも、少し怖い印象につながったと考えられます。
植物の姿や特徴から人の感情を読み取ろうとした、当時の人々の想像力が生んだ意味だと言えるでしょう。
贈り物で避けたほうがよい場面
結論として、シクラメンを贈ること自体は問題ありませんが、シーンによっては言葉を添える配慮があると安心です。
例えば恋愛関係のお祝いで「嫉妬」という花言葉だけを強調するのは避けたほうが無難でしょう。
一方で「内気」「はにかみ」といったポジティブな花言葉を伝えれば、相手にも真意が伝わりやすくなります。
シクラメンの花言葉の活かし方

花言葉は、贈るシーンや相手に合わせて活かしてこそ価値が生まれます。
ここでは実際に使いやすい活用方法を紹介します。
内気な気持ちを伝えたい相手への贈り物に
シクラメンの「内気」「遠慮」という花言葉は、なかなか気持ちを言葉にできない相手への贈り物にぴったりです。
例えば、日頃の感謝をうまく伝えられない家族や、お世話になっている先輩へのプレゼントに選ぶ方も少なくありません。
ストレートな愛情表現が苦手な方でも、花に想いを託すことで自然に気持ちを届けられます。
花束やアレンジメントでの取り入れ方
シクラメンは鉢植えのイメージが強い花ですが、切り花としてブーケやアレンジメントに使われることもあります。
グリーンやスイートピー、アルストロメリアなど、季節感のある花と組み合わせると、上品で華やかな雰囲気に仕上がります。
誕生日や記念日のフラワーギフトとして、プリザーブドフラワーに加工されたシクラメンを選ぶ方法もおすすめです。
メッセージカードに添えたい例文
花言葉を活かすなら、贈る際のメッセージにも一言添えてみましょう。
- 「内気なあなたへ、いつも応援しています」
- 「はにかみ屋のあなたが好きです、これからもよろしくね」
- 「感謝の気持ちを込めて。いつもありがとう」
花言葉の意味を一文加えるだけで、贈り物の印象がぐっと深まります。

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知って得する雑学コラム

ここからは、シクラメンにまつわる意外な雑学を紹介します。
実はジャガイモの仲間って本当?
シクラメンの球根がジャガイモのような見た目をしていることから、「ジャガイモの仲間なのでは」と勘違いされることがあります。
ですが実際にはナス科のジャガイモとは全く異なるサクラソウ科の植物です。
球根の見た目だけで判断してしまう方が多い、面白い誤解のひとつです。
和名「篝火花」に込められた意味
シクラメンには「篝火花(カガリビバナ)」という和名があります。
反り返って咲く花びらの姿が、夜に焚かれる篝火の炎のように見えることから名付けられたそうです。
横文字の名前だけでなく、こうした日本らしい和名が付けられているのも、この花の魅力のひとつだと感じます。
花持ちを良くする豆知識
切り花や鉢植えのシクラメンを長持ちさせるには、花がら摘みと水管理がポイントです。
咲き終わった花や葉は、根元から軽くひねるようにして摘み取ると、次の花に栄養が行き渡りやすくなります。
ちょっとした手入れの差で、花持ちの良さが大きく変わってくるので試してみてください。
元花屋スタッフが教える育て方

シクラメンは正しい環境さえ整えれば、初心者でも比較的育てやすい植物です。
水やりと置き場所のコツ
シクラメンは球根に直接水がかかると病気の原因になりやすいので、鉢の縁からそっと水やりをするのが基本です。
置き場所は、直射日光を避けた日当たりの良い室内が適しています。
暖房の風が直接当たる場所は乾燥しやすく、花が傷みやすいので注意してください。
花が咲かない・しおれる時の対処法
「せっかく育てているのに花が咲かない」という相談を、花屋時代によくいただきました。
多くの場合、日照不足か水やりの頻度が原因になっています。
加えて、開花期には薄めた液体肥料を定期的に与えることで、花付きが良くなることが多いです。
夏越しさせて翌年も咲かせるコツ
シクラメンは夏になると葉が枯れて休眠期に入りますが、これは病気ではなく自然な生育サイクルです。
休眠期は風通しの良い涼しい場所で球根を管理し、秋になったら少しずつ水やりを再開しましょう。
ガーデニング初心者の方は失敗したと思いがちですが、正しく夏越しさせれば翌年も花を楽しめます。
似た花言葉を持つ花たち

花言葉から花を選ぶ際は、他の花と比較してみるのもおすすめです。
紫陽花の花言葉との共通点
紫陽花にも「移り気」といった感情を表す花言葉があり、シクラメンと同じく花色によって意味が変わる点が共通しています。
色ごとの花言葉を持つ植物同士なので、贈り物の選び方に迷ったときの参考にしてみてください。
誕生花としてのシクラメン
シクラメンは、12月から1月生まれの方の誕生花として紹介されることが多い植物です。
誕生日のプレゼントに誕生花を選ぶという習慣を持つ方にとって、季節感も一致した贈り物になります。
季節の贈り物におすすめの花一覧
シクラメンのほかにも、カーネーションやチューリップ、スイートピーなど、季節ごとに人気の花はさまざまです。
大切な人へのギフト選びに迷ったときは、花言葉と季節感の両方をチェックしてみると選びやすくなります。
まとめ
シクラメンの花言葉は「内気」「遠慮」「はにかみ」といった控えめな意味が中心ですが、色によっては「嫉妬」「疑惑」という少し怖い意味も持っています。
とはいえ、シーンや色を選び、メッセージを添えれば、どなたにも安心して贈れる花です。
球根植物ならではの育てやすさもあるので、ガーデニング初心者の方はぜひ栽培にも挑戦してみてください。
シクラメンの花言葉でよくある質問(Q&A)
絶対に避けるべきというわけではありませんが、赤色のシクラメンを恋愛関係の相手に贈る際は、「嫉妬」という花言葉があることを一言添えると安心です。
下向きに咲く花姿や複雑にねじれる根の様子が、人の心の葛藤や疑いに例えられたことが由来だとされています。
控えめな気持ちを伝えたいならピンク、感謝や思いやりを伝えたいなら白色がおすすめです。相手との関係性に合わせて色を選んでみてください。

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