犬も歩けば棒に当たるの意味をサルが徹底解説!例文や使い方も教授!
犬も歩けば棒に当たるの意味とは?
犬も歩けば棒に当たる!はポジティブ?ネガティブ?
今回は『犬も歩けば棒に当たる』ということわざの意味や例文などなどをご紹介していきます😊
辞典での定義は?
広辞苑 第四版物事を行う者は、時に禍にあう。
また、やってみると思わぬ幸いにあうことのたとえ。
(前者が本来の意味と思われるが、のちに解釈が広く行われる)
・行動していると禍(わざわい)に遭遇する
・行動し進んでこそ幸いに巡り合う
野良犬を例にしてみると…
本物の犬は吠えては動き回り、時には迷惑をかけ棒で殴られたり投げつけられたりする事もあるという状況から、犬も歩けば棒に当たるは『禍が生じる』という意味を持っています。
でも、動き回って色んな場所に行くからこそ、エサをくれる人に出会えたり飼ってもらえたりといった幸運にも巡り合える可能性が広がるという事も示唆しているんです。
その意味を踏まえた上で要約すると
という意味があるんですね。
苦労があっても、めげずに頑張れ!という励ましことわざなのです。
・苦しくても動き回るからこそ、不運を乗り越え幸運に巡り合える。
・例え困難にぶち当たっても、前に進む心を失くしてはいけない。
禍にあうのは行動している証拠ともとらえられるね!
幸運と災難の2つの意味
犬も歩けば棒に当たるということわざには、幸運と災難の両方の意味が含まれています。
幸運:この表現は、何かを目指し進めば偶然に良いことが起こる可能性があるという意味を持つ。例えば、休日に家に閉じこもっているのではなく、どこかへ出かける事で思わぬ好機に出会うなど予想外の幸運が訪れる可能性などを指す。
災難;この表現は否定的な意味合いもある。何か行動すれば、予期せぬ問題や困難に巻き込まれる可能性もあるという意味を持つ。例えばどこかへ出かけたばかりに事故にあったりトラブルに巻き込まれるといった可能性が生まれる場合もある
このように『犬も歩けば棒にあたる』は、前を向いて進む場合の利点やリスクを示唆する表現として使われます。
その結果が幸運か災難かは、状況や環境によって異なってくるのです。
動かないと(良いことも悪いことも)何も生まれないとも解釈できるかな。
真意は?幸運か災難か
犬も歩けば棒に当たるということわざの真意は幸運だと言われています。
この表現は、何かを積極的に目指し動けば偶然に良いことが起こる可能性があるという意味が強いのです。
つまり、何もしないよりも行動した方が、良い結果が得られる可能性が高いという現実を示唆しているんです。
犬も歩けば棒に当たるの詳細解説
犬も当たれば棒に当たるの詳細解説、使い方や例文などを解説していきますね。
シーン別の使い方
1,日常会話: 例えば、友人が新しい趣味や活動を始めるのを検討しているときに「犬も歩けば棒に当たるから、やってみる価値はあるよ」と励ましの言葉として送る使い方がある。
2,ビジネスの場: 新しいビジネスプロジェクトやアイデアを試してみるのを検討しているときに「犬も歩けば棒に当たるから、チャンスを逃さず積極的に行動しよう」という意味での使い方がある
3,教育・指導の場: 学習者や指導対象者に対して、新しい学びに挑戦することの重要性を伝える際に「犬も歩けば棒に当たるから、積極的に学習に取り組むのが大切だ」という使い方が用いられる場合がある。
4,励ましや勇気付けの場: 誰かが困難に直面しているときに「犬も歩けば棒に当たるから、諦めずに前向きに取り組んでみよう」という励ましの言葉としての使い方がある。
これらのシーンで、犬も歩けば棒にあたるという言葉が、行動する重要性や積極的な姿勢を奨励するために使われています。
何か動くキッカケを生むために用いられる使い方があるんだね。
例文
いつも休日は寝てばかりいたA子だったが、犬も歩けば棒に当たるということわざを知り、街に出かけ歩いていると、大好きだった同級生とたまたま再会し遊ぶ約束を交わした。
次の休日の楽しみが生まれた。
これまで無趣味だったB子だったが、犬も歩けば棒に当たるという言葉を知り様々な習い事に通うようにした。初めは面白くない、あまり興味を持てないといった習い事や、高い教材費などを買わされそうになるといった災難もあったが、最終的には日々の楽しみとなる趣味を見つけられた。
営業担当を任されたC男は人づきあいが得意ではなく積極性に欠けている部分があった。
そんな彼に成績優秀な上司は犬も歩けば棒に当たるという言葉を伝え、怖くても色んな会社に顔を出し営業していなければ何も生まれないという現実を説いた。
それから、様々な会社に断られる、門前払いを受ける、時にはキツい言葉を投げかけられるといったマイナスな点もあったが、のちに会社にとって1番となる営業先との契約を取り付けC男は出世できた。
ことわざとしての役割
犬も歩けば棒に当たるということわざには、積極的な行動を奨励し、偶然や運の要素も重要であるのを示唆しています。
このことわざは以下のような役割を持っていますよ。
1,行動を促す: 何もしないよりも進んだ方が、偶然に良い結果が得られる可能性が高いという意味合いがある。そのため「犬も歩けば棒に当たる」ということわざは、自ら積極的に動くことの重要性を示唆し、人々に行動を促す。
2,希望を与える: 困難や挫折に直面している人々に対して「犬も歩けば棒に当たる」という言葉は希望を与える役割を果たす。つまり、頑張り続ければ良い結果が得られる可能性があるという希望を与えて、励ましや勇気付けの効果を持つ。
3,成功への道筋を示す: 成功するためには、行動するのが不可欠であり、その中で偶然や運の要素も影響するということを示唆している。このことわざは、成功への道筋を示し、成功を目指す人々に道標となる役割を果たす。
4,リスクと報酬の関係を示す: このことわざは、リスクを取って得られる報酬があることを示唆している。リスクを取らなければ何も得られないが、リスクを取れば良い結果が得られる可能性があるという考え方を示している。
以上のように犬も歩けば棒に当たるということわざは、積極的な行動や努力の重要性を強調し、希望や成功への位置筋を示す役割を持っているのです。
小学生向け!犬も歩けば棒に当たるを解説
ここからは犬も歩けば棒に当たるの意味を、小学生との会話形式で解説していきますね。
さるった先生と小学生
先生:今から犬も歩けば棒に当たるということわざを教えて差し上げよう
小学生:犬ってそんなにドジなの?棒に当たってる犬なんて僕見たことない~。(私も~)
先生:(私も見たことは無いな)この言葉は犬を例えに使ったことわざなんだよ。
小学生:じゃあどういう意味~?なんで犬は棒に当たるの?
先生:この言葉はね、行動することの大切さを教えてるんだよ。
例えば遠くの街に友達とミニ四駆を買いに遊びにいったとしよう。その最中では自転車で転んでしまったり道に迷ったり違う学校の小学生と会って喧嘩になったりと、犬が棒に当たってしまうような『悪い現実』も起きてしまう可能性もあるんだ。
小学生:僕、前自転車で犬のうんち踏んだ~。(私も~)
先生:そう。何かを目指し進むというのはいい事ばかり起きるわけじゃないんだ。でもミニ四駆を買うという目的をもって遊びに出かけ手に入れられた時はウキウキするだろう?
それを家に持って帰るまでのワクワクした気持ち、友達と笑顔で『楽しみだね』と話しながら帰る道のりは、来るときは遠く感じていたのに(欲しいミニ四駆が手に入って)嬉しい!という感情のおかげで近く感じられるという時間が味わえるんだ。
小学生:僕、前帰り道で犬のうんち避けた~。(私も~)
先生:遠くの町まで出かけるという行為をしたからこそ、うんちを踏んだりという悪い事も起こる中で、最終的には喜びの出来事が起きたんだ。
だから、良き悪き出来事が起きるけど怖がらずにチャレンジしようねという意味を持った言葉なんだ。わかったかな?
小学生:は~い!
以上、犬も歩けば棒に当たるの意味を小学生に説いたシチュエーションを会話形式で紹介しました。
犬も歩けば棒に当たるの英語verは?
・If a dog walks, it will hit a stick.(もし犬が歩き続ければ棒に当たる:直訳)
・The dog that walks finds the bone.(アメリカでは犬には骨という組み合わせが風習であるため棒ではなく骨が用いられる)
・A flying crow always catches something.(飛んでいるカラスは、いつも何かを捕まえる)
犬も歩けば棒に当たるの由来
犬も歩けば棒に当たるの由来には諸説あります。
・江戸時代に犬が放し飼いにされていたから
・戦国時代に武田信玄が愛用していた長棒『三日月棒』に由来する
・江戸時代の浮世絵師、歌川国芳が描いた絵『犬と童子』に犬が棒で殴られている描写があるから
・江戸時代に書かれた読本『御伽草子』の一編である「舎人に棒」に由来する
犬も歩けば棒に当たるの由来にはいろんな説がありますが、この後紹介する『犬棒カルタ』のエピソードと兼ね合わせてみると
この説が有力なんじゃないかと言われています。
由来の有力説!犬棒カルタ
いろはかるた~江戸時代に生まれたかるたの一種~は現在も親しまれる遊びの1つ。
このかるたは別名『犬棒カルタ』とも呼ばれています。
江戸幕府五代将軍徳川綱吉は、生類憐みの令という動物保護の令を出し、中でも犬の保護に焦点を当てた。
14万匹ほどの犬が対象となった街では、犬害に手を焼く日々を送る江戸庶民。
だんだんと憎さが増していき、棒を手にして犬を戒めたくなる気持ちから『いろはかるた』では、いの一番に『犬も歩けば棒に当たる』をすえた。
こうした由縁から、いろはかるたは別名『犬棒カルタ』とも呼ばれる。
要するに、動物(特に犬)を保護する法令が発表されたせいで犬害~噛みつく・吠える・糞尿~などが増えたのです。
そうして江戸庶民の犬に対する憎々しさや苛立ちが増し、真っ先に(犬を)ブッ叩いてやろうという感情から、1番最初の江戸系いろはかるたのことわざに『犬も歩けば棒にあたる』を当てはめたというエピソードがあるんです。
このエピソードから、犬も歩けば棒に当たるの由来は江戸時代に犬が放し飼いにされていたからという説を1番有力とさせて貰ったよ。
犬も歩けば棒に当たるの類語
犬も歩けば棒に当たるの類語~似たことわざなどを見ていこう!
猿も木から落ちる
(木登りが得意な猿でも、時には木から落ちる事もあるという例えから)
どんなに慣れた行いや得意な分野でも、時にはミスをしてしまったり、失敗をしてしまうことがあるという意味
犬も歩けば棒に当たると猿も木から落ちるの類似点は、行動して技術が向上しても新たな困難に出くわしミスをしてしまうといった点があげられます。
歩く足には泥がつく
何かをするときには必ずしも完璧に行うことはできず、どんなに注意しても失敗やトラブルに巻き込まれる場合があるという意味
瓢箪から駒
<読み方>
ひょうたんからこま
何もないところから突然、非常に価値の高いものが生まれるという意味
人生やビジネスの世界で、まったく見込みのない状況から、思わぬ大きな成功や発展が生まれることがあるというのを示唆しています。
あきらめずに前向きな行動を続ければ、意外なチャンスが生まれる場合があるというのを教えてくれてることわざです。
怪我の功名
怪我や苦労があってこそ人は成長し、成功できるという意味のことわざ
人生において成功を手にするためには、過去の失敗や苦労を乗り越えて成長していく行いが不可欠であるというのを示しています。
苦あれば楽あり
苦難や困難を乗り越えた後には、それに見合った幸福や報われが得られるという意味
苦しい状況を乗り越えた後に得られる喜びや幸福感が、その苦しみに比べて大きく、喜の感情を味わうことで、苦しみが報われたと感じることができるという意味。
時移り事去る
時が経つにつれて、物事や人々の状況は変化し、過去にあった出来事や問題は解決されていくということわざ
犬も歩けば棒に当たるの対義語
犬も歩けば棒に当たるの対義語~反対の意味を持つことわざは無いと言われています。
反対の意味を持つ単語と言えば…
・怠慢(たいまん)
・怠惰(たいだ)
・横着(おうちゃく)
・無精(ぶしょう)
こういった動作を怠ける意味をもつ単語が対義語として当てはまるでしょうね。
犬も歩けば棒に当たるの使い方と行動への影響
最後のまとめとして、このことわざの使い方と行動への影響を紹介するね!
日常生活での使い方
1,冒険心や積極性を奨励する場面: たとえば、友人が新しいことに挑戦しようと迷っているときに、「犬も歩けば棒に当たるから、チャレンジしてみたらどうだろう?」と言える。
2,リスクを伴う行動に対する励まし: 新しい取り組みや挑戦にはリスクが伴う場合がありますが、「犬も歩けば棒に当たる」という言葉を使って、そのリスクを受け入れて動くのを励ます場面もある。
3,偶然や運に頼ることの意識: 何かをすれば、偶然や運の要素も関与して良い結果が得られる場合があるのを意識させる場面で、「犬も歩けば棒に当たる」という言葉が用いられる。
4,失敗やトラブルへの前向きなアプローチ: 失敗やトラブルに遭遇したときに、「犬も歩けば棒に当たる」という言葉を使って、次にどう行動すれば良いかを前向きな視点で考えることがある。
日常生活での使い方として「犬も歩けば棒に当たる」の言葉が、冒険心や積極性を奨励し、リスクを伴う行動に対する励ましや、偶然や運に頼るという意識を促し、失敗やトラブルに対する前向きなアプローチを支援するために使われることがあるんです。
言葉から学ぶ行動の影響
1,積極的な行動の重要性: このことわざは、何もしないよりも活動する方が、良い結果が得られる可能性が高いと示唆している。したがって、積極的に行動をすれば、自分の目標や希望を達成する可能性が高まる。
2,リスクの認識と管理: 行動することで良い結果が得られる可能性がある一方で、リスクや不確実性も同時に存在するのを認識し、適切にリスクを管理する必要がある。動く前にリスクを十分に考慮し、リスクを最小限に抑えながら活動するのが大切。
3,偶然や運の要素の認識: 何かを目指し動ければ良い結果が得られる可能性が高まる一方で、偶然や運の要素も重要な役割を果たす。したがって、自分の行動だけでなく、外部の状況や偶然にも注意を払い、運の良い側面を活用するのが重要。
4,持続的な努力の重要性: たとえ最初に棒に当たらなくても、持続的な努力や行いを続けることで、最終的には成功に結びつく場合がある。したがって、挫折や失敗に直面してもあきらめず、持続的な努力を続けるのが大切。
「犬も歩けば棒に当たる」から学ぶ行いの影響は、積極的な行動、リスク管理、偶然の認識、持続的な努力など、さまざまな側面にわたります。これらの要素をバランスよく考慮し、活動すれば、より良い結果を得ることができるんですね。
言葉による人間関係の変化
1,新たな出会いの可能性: 積極的に行動すれば、新たな人との出会いや交流の機会が増える。たとえば、新しい趣味や活動に参加したり、外出したりすることで、知らない人との接点が生まれる可能性がある。
2,人間関係の強化: 行動することで、既存の人間関係を強化する機会が生まれる。たとえば、友人と一緒に活動すると、お互いの絆が深まり、良い関係が築かれる場合がある。
3,コミュニケーションの改善: 積極的な活動は、コミュニケーションの機会を増やすのにつながる。自分から積極的に話しかけたり、関わったりすれば、コミュニケーション能力が向上し、人間関係が改善される可能性がある。
4,新たなチャレンジへの誘い: 行動することで、新たなチャレンジや機会に挑戦できる。その結果、共通の目標や興味を持つ人々との関係が生まれる場合がある。
5,信頼関係の構築: 積極的なチャレンジや努力は、他者からの信頼を得るのにもつながる。自分の行動に責任を持ち、他者との信頼関係を築くことで、より良い人間関係が構築されると思われる。
総じて、「犬も歩けば棒に当たる」の言葉から人間関係の変化を考えると、積極的なチャレンジやコミュニケーションの増加、新たな出会いやチャレンジへの誘いなど、ポジティブな影響が期待できると言えます。
終礼
今回は犬も歩けば棒に当たるの意味や例文などを紹介させて貰いました。
行動すれば色んな災難に直面するけど、動かないと良い事も起こらない。
だから怖いけど、チャレンジし続けよう!
そんな意味を含んだ、このことわざの深意を胸に生きていければいいですね😊