
「アンスリウムの花言葉を調べたら、怖い意味が出てきた」
母の日や誕生日のプレゼントに選ぼうとしたのに、そんな情報を見て手が止まってしまった方もいるのではないでしょうか。
アンスリウムはハート形の光沢ある仏炎苞(ぶつえんほう)が印象的な、熱帯植物らしい存在感を持つ花です。観葉植物としても切り花としても人気が高く、インテリアにもギフトにも幅広く使われています。
でも花言葉を調べると「煩悩」「恋にもだえる心」という言葉が出てきて、贈り物として使っていいのか不安になることがあるようです。この記事では、アンスリウムの花言葉の意味と由来を色別にくわしく解説し、「怖い」といわれる理由や毒性の真相、育て方のコツまで丁寧にお伝えします。
元花屋スタッフとして多くのギフトアレンジを手がけてきた経験も交えながら紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

僕ちん自身もアンスリウムの花言葉を8冊の本で調べたよ♪
執筆・監修者情報

さるった
元花屋の店員
お花マニア。花屋勤務経験とコピーライター経験を活かし、花の育て方・花言葉・季節の花情報を発信しています♪初心者の方にもわかりやすく、実際の経験に基づいた情報をお届けしています。
アンスリウムの花言葉一覧

アンスリウムの主な花言葉は「煩悩」「恋にもだえる心」「情熱」「熱心」「飾らない美しさ」です。情熱的で強い感情を表す言葉が多く、赤い仏炎苞の持つインパクトを反映しています。色によって花言葉のニュアンスが変わるので、贈るシーンに合わせて選んでみてください。
花言葉の意味をひとつずつ解説
アンスリウムの花言葉にはそれぞれ異なる背景があります。順番に確認しておきましょう。
- 煩悩:仏教用語の「煩悩」は、心を乱す欲望や執着のことを指します。燃えるような赤い仏炎苞の色合いと強烈な存在感が、この言葉を連想させたとされています。
- 恋にもだえる心:ハート形の仏炎苞が恋愛感情を象徴し、止めきれない思いに揺れる心情を表現した言葉です。
- 情熱:鮮やかな赤色と、生き生きとしたツヤのある花姿から生まれた言葉です。強い意志や積極的な気持ちを伝えたいシーンに合います。
- 熱心:長く咲き続ける花持ちの良さが、ひとつのことに粘り強く取り組む姿勢と結びついたとされています。
- 飾らない美しさ:シンプルなハート形の仏炎苞と、余計な装飾のない花姿から生まれた言葉です。白やピンクの品種によく当てはまります。
花屋で働いていたころ、アンスリウムは母の日や誕生日のギフトとして根強い人気がありました。「個性的な花を贈りたい」というお客様に真っ先におすすめしていた花のひとつです。
色別の花言葉|赤・白・ピンク・紫・緑
アンスリウムは花色が豊富で、色ごとに花言葉のニュアンスが変わります。贈る相手や場面に合わせて色を選ぶと、メッセージがより伝わりやすくなります。
| 花色 | 花言葉 | おすすめシーン |
|---|---|---|
| 赤 | 煩悩・情熱・恋にもだえる心 | 恋人へのプレゼント・特別な記念日 |
| 白 | 飾らない美しさ・無垢・清潔 | 結婚祝い・清潔感を伝えたい場面 |
| ピンク | 恋心・思いやり・乙女心 | 誕生日プレゼント・女性へのギフト |
| 紫 | 神秘・高貴・情熱的な愛 | 個性的な贈り物・目上の方へのギフト |
| 緑 | 穏やかな心・自然への愛・調和 | インテリアギフト・リラックスを演出したい場面 |
白やピンク色のアンスリウムは「煩悩」「恋にもだえる心」のイメージが薄れ、贈り物としてより使いやすい印象になります。怖い花言葉が気になる場合は、赤以外の色を選ぶだけで印象が大きく変わります。
アンスリウムの花言葉~書籍シリーズver

※書籍は出版年数が新しいものから紹介しています。(2023年~1998年)
花言葉から探せる花屋さんの「花」図鑑情熱
植物画で彩る美しい花言葉恋にもだえる心・煩悩
花のことば辞典なし
素敵な花言葉と花の図鑑情熱・煩悩
美しい花言葉☆花図鑑恋にもだえる心・煩悩
想いを贈る花言葉 ちいさな花物語煩悩
花言葉☆花事典戯れの恋・情熱
花言葉・花贈り煩悩・情熱・熱心
アンスリウムの花言葉は「情熱」「恋にもだえる心」「煩悩」「戯れの恋」「熱心」が7冊の本から発見できました。
ちなみに「煩悩」という花言葉の意味は「心身にまといつき心をかきみだす、一切の妄念。欲望。」という意味を持ちます。
また他にも多くの書籍にはアンスリウムの花に見える部分は、実は仏炎苞(ぶつえんほう)という愕(がく)だという情報が記載されていました。
花言葉が怖いといわれる理由

アンスリウムの花言葉が怖いといわれる理由は、「煩悩」「恋にもだえる心」という言葉の強さと、妖艶な花の見た目が重なるためです。ただし、背景を理解すれば贈り物として十分活用できる花です。
「煩悩」「恋にもだえる心」が怖く感じる背景
「煩悩」という言葉は仏教的なニュアンスを持ち、欲望や執着といった「制御できない感情」を連想させます。プレゼントに添えるには重すぎると感じる方も多く、「怖い」という印象につながりやすい言葉です。
「恋にもだえる心」も同様で、一方的な強い感情を押し付けるようなニュアンスが読み取れるため、贈る相手によっては戸惑われる可能性があります。
ただし、これらは赤いアンスリウムの情熱的な色合いから生まれた言葉であり、悪意や呪いの意味を持つわけではありません。「情熱」「熱心」というポジティブな花言葉も同時に持っているため、メッセージの切り取り方次第で印象は大きく変わります。
ハート形の仏炎苞が持つ妖艶なイメージの正体
アンスリウムの赤くツヤツヤとしたハート形の部分(仏炎苞)は、見る人によって「艶っぽい」「妖艶」という印象を与えることがあります。このビジュアルが「怖い花」「不思議な花」というイメージを補強している側面もあります。
また、「仏炎苞(ぶつえんほう)」という名前に「仏」の字が入っていることで、宗教的なイメージや死を連想する方もいるようです。実際には仏炎苞とは仏教とは無関係で、仏具の「仏炎」に形が似ているからつけられた植物学上の用語に過ぎません。
見た目と名前の両方から「怖い」イメージが生まれていますが、どちらも花言葉そのものとは別の話です。
ギフトや贈り物に使っても大丈夫?
結論からいうと、シーンと色を選べばアンスリウムは素晴らしい贈り物になります。
- 恋人・パートナーへ:赤の「情熱」「熱心」を前面に出せば、真剣な気持ちを伝えるギフトになります。
- 母の日・誕生日:ピンクや白を選ぶと「思いやり」「飾らない美しさ」のメッセージが伝わります。
- インテリアギフト:観葉植物として贈る場合は緑の品種が喜ばれます。「調和」「穏やかな心」という花言葉は部屋に飾るのにぴったりです。
- 開業・新居祝い:空間を明るく演出できる存在感のある花として、インテリアの主役になります。
怖い花言葉が気になる場合は、赤以外の色を選ぶか、「情熱」「熱心」という言葉をカードに書き添えるだけで印象が変わります。
アンスリウムの花言葉の由来

アンスリウムの花言葉は、熱帯雨林という原産地の環境・ハート形の仏炎苞のビジュアル・学名の意味という3つの要素から形成されています。
熱帯雨林生まれの花が持つ情熱的なイメージ
アンスリウムはコロンビアやエクアドルなど、中南米の熱帯雨林を原産とする植物です。強烈な日差しと高温多湿の環境で育つ生命力が、「情熱」「煩悩」といった強いエネルギーを持つ花言葉の背景にあります。
熱帯の植物らしい鮮やかな色合いと、他の花にはない独特の存在感は、見る人に強い印象を与えます。その圧倒的なビジュアルが「情熱的」「妖艶」というイメージに直結し、花言葉に反映されていったと考えられています。
ハート形の仏炎苞が生んだ「愛」の象徴
アンスリウムの最大の特徴であるハート形の仏炎苞は、愛や恋愛感情のシンボルとして広く認識されています。ハートという形そのものが持つ「愛」のイメージが、「恋にもだえる心」「情熱」といった恋愛に関連する花言葉を生んだといえます。
ハワイではアンスリウムを「ラブフラワー」と呼ぶ文化があり、愛を伝える花として定着しています。日本でも赤いアンスリウムはバレンタインや記念日のギフトとして選ばれることが増えています。
学名Anthuriumに込められた意味とは
アンスリウムの学名はAnthurium(アンスリウム)で、ギリシャ語の「anthos(花)」と「oura(尾)」を組み合わせた言葉です。「花の尾」という意味で、仏炎苞の中心から伸びる棒状の穂花(肉穂花序)の形を指しています。
穂花は細長くまっすぐ伸びており、その形状が「尾」に例えられました。この棒状の部分に小さな花が密集して咲いており、これが本来の花です。
和名は「オオベニウチワ(大紅団扇)」といい、赤いうちわのような仏炎苞の形から名付けられています。英名は「Flamingo Flower(フラミンゴフラワー)」や「Tail Flower(テールフラワー)」などと呼ばれています。

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アンスリウムの基本情報と特徴

植物としてのアンスリウムの基本情報を押さえておくと、花言葉の背景がより深く理解できます。育て方の判断にも役立つ情報なので、ぜひ確認しておいてください。
科・属・原産地と自生環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 科・属 | サトイモ科アンスリウム属 |
| 和名 | 大紅団扇(オオベニウチワ) |
| 英名 | Flamingo Flower / Tail Flower |
| 学名 | Anthurium andraeanum |
| 原産地 | コロンビア・エクアドルなど中南米の熱帯雨林 |
| 性質 | 非耐寒性多年草 |
サトイモ科の植物であるため、同じ科に属するカラーやモンステラと近い性質を持ちます。高温多湿を好み、寒さには弱い熱帯植物です。観葉植物として室内で育てるのに適しており、日本でも通年を通して楽しめます。
赤く目立つ部分は花びらではなく仏炎苞
アンスリウムで最も目立つ赤い部分は「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる葉の一種で、花びらではありません。本来の花は仏炎苞の中心から伸びる棒状の穂花(肉穂花序)に密集している、小さな粒のような部分です。
仏炎苞は花を保護し、虫を引き寄せる役割を持つ特殊な葉で、サトイモ科の植物に特徴的な構造です。表面がワックスをかけたようにツヤツヤしているのは、細胞が密に詰まっているためで、この光沢が水分の蒸発を抑える役割も果たしています。
「花びらだと思っていたものが葉だった」という驚きは、アンスリウムをよく知る上で外せないポイントです。
和名・英名・別名と名前の由来
和名の「オオベニウチワ」は、大きな赤いうちわのような仏炎苞の形から名付けられました。ただし花屋や園芸店では「アンスリウム」という名前がほぼ定着しており、和名が使われることはほとんどありません。
英名の「Flamingo Flower」はフラミンゴのピンク色と優雅な姿が仏炎苞のイメージと重なったことから、「Tail Flower」は穂花が尾のように伸びる形から名付けられました。複数の英名を持つ植物は個性的な特徴が多いことが多く、アンスリウムもその典型といえます。
アンスリウムの誕生花と記念日

アンスリウムはいくつかの日付の誕生花に指定されています。個性的なギフトを贈りたいときの選択肢として覚えておくと役立ちます。
誕生花になっている日付まとめ
アンスリウムが誕生花とされている主な日付は以下の通りです。
- 2月14日(バレンタインデー)
- 6月1日
- 8月12日
- 9月27日
- 11月14日
バレンタインデーの誕生花になっていることは、アンスリウムが「愛と情熱」の花として認識されていることを示しています。2月14日生まれの方への贈り物として、特別な意味を持つ花です。
母の日・特別な贈り物としての活用法
アンスリウムは母の日のギフトとしても定番の花のひとつです。カーネーションと並んで選ばれることが多く、個性的な贈り物を探しているときに重宝します。
鉢植えのアンスリウムは管理が比較的簡単で、長期間楽しめることから「すぐ枯れない実用的なギフト」として選ばれることもあります。花持ちの良さも贈り物として選ばれる理由のひとつで、切り花でも数週間楽しめます。
花言葉のメッセージを添えるなら、白やピンクの品種に「飾らない美しさ」「思いやり」と書き添えると、受け取る側に伝わりやすいギフトになります。
アンスリウムの毒性と安全な扱い方

アンスリウムには毒性成分が含まれています。深刻なレベルではありませんが、正しい知識を持って扱うことが大切です。観賞する分には基本的に問題ありませんが、取り扱い時の注意点を押さえておきましょう。
シュウ酸カルシウムによる皮膚・口腔への影響
アンスリウムの全草にはシュウ酸カルシウムという成分が含まれています。この成分は微細な針状の結晶を形成しており、皮膚や粘膜に触れると刺激を与えます。
剪定や植え替えの際に茎を折ったり切ったりすると、樹液が出てきます。この樹液が皮膚に触れると赤みやかゆみ、かぶれが生じることがあります。目に入った場合は炎症を起こす可能性があるため、作業時は手袋を着用し、終了後は必ず手を洗いましょう。
誤って口に入れると口腔内の灼熱感・腫れ・嚥下困難などの症状が出ることがあります。ただし、大量摂取しない限り重篤な状態になることは少ないとされています。
子どもやペットがいる家庭での注意点
小さな子どもや犬・猫がいる家庭では、アンスリウムを手の届かない場所に置くことが重要です。
ペット、特に猫はアンスリウムの葉をかじることがあります。シュウ酸カルシウムは猫にとっても有害で、口腔内の炎症・よだれ・嘔吐などの症状が出ることがあります。犬も同様の症状が出る可能性があるため、ペットが近づけない部屋か、高い棚の上で管理するのが安全です。
鉢植えの土を子どもが触ったり口に入れたりしないよう、置き場所に工夫が必要です。
安全に楽しむための正しい管理方法
毒性があるとはいえ、正しい管理をすれば安全に楽しめる植物です。以下のポイントを守っておけば、室内での観賞に問題はありません。
- 植え替えや剪定の際は必ず手袋を着用する
- 作業後は石けんで手をしっかり洗う
- ペットや子どもが届かない場所に置く
- 落ちた葉や花がらはすみやかに取り除く
花屋での仕事中も、アンスリウムを長時間素手で触り続けると手がかゆくなることがありました。素手での長時間作業は避け、必要なときだけ手袋を使うだけで十分に予防できます。
切り花が驚くほど長持ちする理由

アンスリウムの切り花は、管理次第で2〜4週間以上楽しめるほど花持ちが非常に良い花です。その理由を知っておくと、より長く美しい状態を保てます。
ワックスのような仏炎苞が水分を守る仕組み
アンスリウムの仏炎苞がツヤツヤしている理由は、表面の細胞が密に詰まったワックス状の構造になっているためです。この構造が水分の蒸発を物理的に抑え、切り花になってからも長時間みずみずしさを保ちます。
一般的な花びらは薄くて水分が蒸発しやすいですが、アンスリウムの仏炎苞は葉の変化したものであるため厚みがあり、丈夫です。この構造的な特性が、他の切り花とは比べものにならない花持ちの良さを生み出しています。
花瓶での水管理と長持ちさせるコツ
切り花のアンスリウムを長持ちさせるためのポイントをまとめます。
- 水切り:購入後はすぐに茎を水中で斜めにカットし、切り口を新鮮な状態にします。
- 水量:茎の下部5〜10cmが浸かる程度の水量が適切です。水が多すぎると茎が腐りやすくなります。
- 水換え:2〜3日に1回は水を換えましょう。水が濁ってきたら早めに交換します。
- 置き場所:直射日光・エアコンの風・暖房の直風を避け、明るい室内に置きます。
- 温度:10〜25℃の環境が最適です。寒い場所に置くと仏炎苞が黒ずむことがあります。
花屋時代に「アンスリウムは長持ちするから初めて花を飾る方にもおすすめ」とよくお伝えしていました。実際に2〜3週間きれいな状態が続くことも珍しくなく、コストパフォーマンスの高い花です。
切り花とドライフラワーの向き不向き
アンスリウムは切り花としての花持ちは抜群ですが、ドライフラワーへの加工はあまり向いていません。
仏炎苞に含まれる水分が多く、乾燥させる過程でシワが寄ったり色が褪せたりしやすいためです。ドライフラワーにしてもきれいな形が保ちにくく、仕上がりが生花の美しさには及びません。
アンスリウムは生花か、プリザーブドフラワーに加工されたものを選ぶのがおすすめです。プリザーブドフラワーにした場合は、光沢感を保ちながら長期間楽しめるインテリアアイテムになります。
アンスリウムにまつわる雑学と文化

アンスリウムには花言葉や育て方以外にも、知っておくと話が弾む雑学がたくさんあります。
ハワイで「愛のシンボル」として定着した背景
アンスリウムはハワイ州を代表するトロピカルフラワーのひとつとして広く知られています。ハワイでは「ラブフラワー」とも呼ばれ、愛や歓迎を表す花として観光客へのギフトやレイ(花輪)に使われることがあります。
ハワイへのアンスリウム導入は1889年ごろとされており、その後の熱帯性気候への適応と品種改良を経て、現在ではハワイを代表する輸出花卉のひとつになっています。ハワイアンキルトや地元の工芸品のモチーフとしても使われており、地域文化に深く根ざした花です。
仏炎苞の光沢はなぜあんなにツヤツヤなのか
アンスリウムの仏炎苞がガラス細工のようにツヤツヤしている理由は、表皮細胞の構造にあります。表面の細胞が非常に密に詰まっており、光を均一に反射する鏡のような役割を果たしているためです。
この光沢は虫を引き寄せるための視覚的なシグナルとしても機能しています。熱帯雨林の薄暗い林床で目立つことが、受粉に来る虫を集める上で重要な戦略なのです。
観賞用として「きれい」と感じる光沢が、実は植物の生存戦略から来ているというのはなかなか面白い話です。
世界の花市場でトップクラスの輸出量を誇る理由
アンスリウムはオランダのアールスメール花市場(世界最大の花市場)でも取引量の多いトロピカルフラワーのひとつです。
これほど世界的に流通している理由は主に3つあります。ひとつは前述の花持ちの良さで、輸送に時間がかかる国際流通でも品質が保ちやすい点が評価されています。ふたつめは年間を通じて生産できること。三つめは品種の多様さで、色・サイズ・形のバリエーションが豊富なためさまざまな需要に応えられます。
日本に流通するアンスリウムの多くはオランダや国内の産地から仕入れられており、通年で手に入る花として定着しています。
アンスリウムを上手に育てるコツ

アンスリウムは熱帯植物ですが、室内管理のポイントを押さえれば初心者でも育てられます。よくある失敗を知っておくだけで、管理がぐっとラクになります。
高温多湿を好む熱帯植物の置き場所と温度管理
アンスリウムは年間を通じて15〜30℃の環境が理想的です。10℃を下回ると葉が黄化したり仏炎苞が黒ずんだりするため、冬場の寒さには特に注意が必要です。
置き場所は直射日光を避けた明るい室内が最適です。レースカーテン越しの光が当たる窓辺や、照明がよく当たる室内の棚の上などが向いています。直射日光が長時間当たると仏炎苞が色褪せてしまうため、夏場は日が強すぎない場所に移動しましょう。
エアコンの直風は葉を乾燥させてしまうため、吹き出し口の近くへの設置は避けてください。
根腐れを防ぐ水やりと肥料の与え方
アンスリウムが枯れる最大の原因は根腐れです。水はけの悪い土や水のやりすぎが主な原因となります。
水やりは土の表面が乾いてから2〜3日後にたっぷり与えるのが基本です。受け皿に水がたまったままにしておくと根腐れの原因になるため、水が出たらすぐに捨てましょう。
肥料は春〜秋の成長期に2か月に1回程度、緩効性の化成肥料を与えます。与えすぎると塩分が土に蓄積して根を傷めるため、規定量の半量から始めるのが安全です。冬場は肥料を与えず、水やりも控えめにします。
花が咲かないときに見直したい3つのポイント
「アンスリウムを育てているけど花が咲かない」という悩みは意外と多いです。原因として考えられるのは主に3つです。
- 光不足:暗すぎる場所に置くと花芽がつきにくくなります。明るい間接光が届く場所に移動してみましょう。
- 温度不足:15℃を下回る環境が続くと花芽の形成が止まります。冬場は暖かい部屋の中央寄りに移動するのが効果的です。
- 根詰まり:鉢の中が根でいっぱいになると花付きが悪くなります。2〜3年に一度はひと回り大きな鉢に植え替えましょう。
これら3点を見直すだけで、翌シーズンには花が咲くようになるケースが多いです。
関連する熱帯花もチェック

アンスリウムと同じ熱帯・南国系の花には、個性的な花言葉を持つものが多くあります。アレンジメントの幅を広げたいときや、独特のギフトを探しているときに参考にしてみてください。
ヘリコニア・極楽鳥花など南国花の花言葉へ
ヘリコニアはアンスリウムと並んでトロピカルアレンジメントに欠かせない花で、「注目してください」「見事な美しさ」などの花言葉を持ちます。
極楽鳥花(ストレリチア)の花言葉は「輝かしい未来」「寛大」で、鳥が羽を広げたような独特の花姿が印象的です。どちらもアンスリウムとの相性がよく、南国テイストのアレンジメントに合わせやすい花材です。南国・夏の花の花言葉をまとめた記事もぜひ参考にしてみてください。
夏に贈れる個性的な花のギフト選びガイド
夏のギフトシーズンには、暑さに強くて花持ちのよいトロピカルフラワーが重宝します。アンスリウム・ヘリコニア・ストレリチア・グロリオサなど、個性的なビジュアルの花を組み合わせると他にはないオリジナルブーケが作れます。
夏の花一覧や季節の花まとめも合わせてチェックすると、贈り物のイメージが広がります。相手の好みやインテリアの雰囲気に合わせて、最適な花を見つけてみてください。
まとめ
アンスリウムの花言葉は「煩悩」「恋にもだえる心」だけでなく、「情熱」「熱心」「飾らない美しさ」など前向きな言葉も持っています。怖いと感じる言葉は赤い仏炎苞の強烈なビジュアルと情熱的なイメージから来たものであり、色を選ぶことで印象は大きく変えられます。
毒性については正しい知識を持って扱えば問題なく、切り花としての花持ちの良さや観葉植物としての育てやすさなど、実用面での魅力も豊富な花です。
花言葉の意味と由来を理解した上で、贈るシーンや相手に合った色を選ぶことで、アンスリウムは印象的で喜ばれるギフトになります。ぜひ大切な方への贈り物やインテリアの主役として活用してみてください。
Q&A|アンスリウムの花言葉でよくある質問
A. 赤い部分は「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる葉の変化したもので、花びらではありません。本来の花は仏炎苞の中心から伸びる棒状の部分(穂花)に密集している小さな粒です。
仏炎苞は花を守り、虫を引き寄せるための特殊な葉で、サトイモ科の植物に見られる特徴的な構造です。観賞用として「花」として認識される部分が実は葉というのは、植物の面白い豆知識のひとつです。
A. 「煩悩」「恋にもだえる心」が気になる場合は、白・ピンク・緑の品種を選ぶことで印象が変わります。これらの色には「飾らない美しさ」「思いやり」「穏やかな心」という花言葉があり、贈り物として使いやすくなります。
赤を贈る場合も、「情熱」「熱心」という花言葉をメッセージカードに書き添えれば、ポジティブなメッセージとして伝わります。花言葉のすべてが怖いわけではなく、選び方次第で素晴らしいギフトになります。
A. 風水の観点では、アンスリウムはハート形の仏炎苞が「愛情運」「恋愛運」を高めるとされることがあります。赤い色は「火の気」を持ち、活力・情熱・行動力を象徴するとされています。
リビングや玄関に置くと明るい雰囲気を作り出し、空間のエネルギーを高めるとも言われています。ただし風水の効果には個人差があるため、参考程度に捉えてください。
A. アンスリウムの仏炎苞が緑色に変わるのは、花の老化が進んでいるサインです。赤や白だった仏炎苞は咲き終わりに近づくと葉緑素が増えて緑化していきます。これは自然な現象で、異常ではありません。
緑化してきた場合は、観賞用としての見た目が気になるなら早めに切り取りましょう。株のエネルギーを新しい花芽に向けるためにも、老化した仏炎苞は早めに摘み取るのが花付きを良くするコツです。

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さるった
お花マニア。花屋勤務経験とコピーライター経験を活かし、花の育て方・花言葉・季節の花情報を発信しています♪初心者の方にもわかりやすく、実際の経験に基づいた情報をお届けしています。 instagramで花言葉に関する動画を配信中♪フォロ~してね!

