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三つ子の魂百までの意味と大切な教訓。手遅れじゃない心理学

三つ子の魂百までの意味と大切な教訓。手遅れじゃない心理学

三つ子の魂百までとは?その意味と解釈

間違い多し!三つ子の魂百までの意味を徹底解説!

今回はこの有名なことわざの本当の意味や英語表現、間違いやすい解釈などを紹介していきますね。

三つ子の魂百までの意味

幼い時の性質は老年まで変わらないということのたとえ

引用元: 広辞苑 第四版

・幼少期に育まれた性格・価値観は、その後の人生に影響を与えること
・子供の頃に好きだ!と想い、取り組んで得た完成や価値観は大人になっても続いていくこと

3歳・・までに!と限定された意味ではなく、幼い頃・子ども時代に体験したできごとなどで形成された性格や人情が大人になっても変わらず続いていくという意味を持ってることわざなんですね。

教訓は?

まだ何も知らない純粋な子どもの頃に夢中になって身につけたこと、自分が好きな事に対してまっさらな心で取り組み、得られたモノは、大人になっても忘れずに持ち続けること。親は子どもが幼い頃に触れる環境、しつけの仕方に気を使い、サポートすること。

間違いやすい解釈、本当の意味とは

上記でも紹介した通り、3歳までに性格や人格が形成されて、それが一生続くとされる間違いが生まれやすいことわざでもあると言われています。

言葉の中に具体的な3という数字が入っているから間違いが生まれやすいんです。

ただこの後にも紹介していきますが、決して3歳までという意味ではなくて乳幼児期や小学校・中学校などの少年期の教育や親の愛情としつけが影響を及ぼすとされています。

3歳までだからもぅ手遅れというわけではなく、それ以降の生活環境も大切なんです。

わが子を思う親の愛情は一生大切!いつでも心に残る!

類義語との比較

三つ子の魂百までの類義語~似ていることわざや世界の言葉を紹介していきますね。

雀百まで踊り忘れず

人生の長い間、若いころからの趣味や習慣を大切に続けることが、健康で充実した人生を送る秘訣であるという意味

「雀百まで」という言葉の部位は「三つ子の魂百まで」と対比して用いられています。

これまでに紹介した三つ子の魂百までの意味と比べて、雀は非常に長命な鳥であるため100まで踊りを忘れずに続けることが重要だという考え方が込められています。

このことわざは趣味や習慣を継続することの大切さを教えてくれてる類義語なのです。

また「踊り忘れず」という表現は、年齢を重ねても自分自身の人生は活気があり続けることができるという希望も示唆しているんですね。

病は治るが癖は一生治らぬ

病気は治療法があるため、薬や手術などで治療することができる。だが習慣や性格など長年身につけたものは、一時的な努力で治すことができても完全に克服することが難しいという意味

この言葉は、自分自身の弱点や短所に向き合い、改善しようとするときに一時の努力ではなく、継続的な取り組みが必要であることを教えてくれています。

自分の癖を認め、受け入れ、上手に付き合っていくことが大切だということを示しているんです。

その他の類義語・単語

  • 頭禿げても浮気は止まぬ
  • 氏より育ち
  • 噛む馬はしまいまで噛む
三つ子の魂百までの類義語は多い?

三つ子の魂百までは、世界各国でも似た意味を持つ表現で使われている類義語が多いことわざです。以下に一部を紹介していきますね。

  • ドイツ:狼は毛が変わっても元のまま
  • フランス:生まれつきの性格は、追い払っても駆け足で戻ってくる
  • メキシコ:教育は母乳と共になされる
  • ネパール:年は五十五歳、習性は子供のまま
  • 中国:山河は変わるも人の本性は変わらぬ
  • インドネシア:ネズミなら子ネズミでも尾は丸い
情けは人の為ならずへの内部リンク

三つ子の魂百までの由来と進化

ここからは、このことわざの由来や進化などを見ていきましょう。

三つ子の魂百までの由来

三つ子の魂百までということわざの由来には、次のような説があります。

由来説
  • 平安時代に書かれた紫式部による長編物語「源氏物語」の一節。
  • 荻生 徂徠(おぎゅう すわい)という江戸時代の著名な学者が使い出した言葉
  • 林 羅山(はやし らざん)という江戸時代の儒学者が書いた書物の一節

参考までにページ後半で英語圏での由来を紹介してるよ!

時間と共に変化する意味の解釈

三つ子の魂百までということわざは、子供時代に形成された性格や価値観は大人になっても変わらないという意味を持っていますが、この解釈は時代や文化によって異なる場合があります。

昔の日本では、この言葉は主に家族や社会の価値観の重要性を強調するために用いられていました。

子ども時代に身についた品性や道徳観は大人になっても変わらないとされ、親のしつけや教育に対する重要性を示唆しているんですね。

でも現代では解釈や意味の受け取り方が変化しています。

今日では、人は経験や環境の影響を受けながら成長し人生のさまざまな段階で自己を変容させることができるという考え方が広まっています。

だから三つ子の魂百までということわざは、必ずしも子供時代に形成された性格や価値観が変わらないという意味だけではなく、人は成長と学びのプロセスを通じて常に変化し成長することができるという前向きなメッセージも含まれるようになってきているのです。

現代においては三つ子の魂百までの解釈は、静的なものではなく、時間とともに変化し進化しているのです。

三つ子の魂百までを読み解く心理学

ここからは心理学の視点でこのことわざを見ていきましょう。

三つ子の魂百までと発達心理学

発達心理学の観点では、三つ子の魂百までは子ども時代の経験や環境が大人になっても持続的に影響を与えることを指摘しています。

その頃に培われた家庭環境やしつけ・教育、社会での経験などが、大人になってからの行動や価値観に影響を与えるとされており、子ども時代に形成された性格の特徴や信念、価値観は、大人になっても変わらない傾向があるんです。

しかし、発達心理学では人の発達は生涯にわたって継続的で変化するプロセスであるとも考えられており、上記でも記載したように三つ子の魂百までの意味は、必ずしも静的なものではなく、人は成長や経験を通じて常に変化し成熟していくという観点からも解釈されています。

総じて、三つ子の魂百までは発達心理学の観点から見ると、子ども時代の経験や環境が大人になっても引き続き影響を与える、でも変化可能であるという意味を持つことわざだということを示唆しているんです。

性格形成への影響は?

乳幼児期以降に形成された性格は、大人になってからも続いていくと言われています。

人によっては3歳までにできたトラウマや感じたストレスが、成人期における行動や感情に影響を与えてしまう事もあり、少年期の経験が大人になってからの人間関係や職業選択にも関わってくる事もあります。

科学的な視点

科学的な視点から三つ子の魂百までの意味を解釈すると、個々の性格形成には遺伝要因と環境要因が関与しています。

遺伝要因は、遺伝子によって子どもの性格に関係してくる要因で、研究によれば遺伝子は個々の性格特性に関与しており、例えば神経伝達物質の遺伝的な傾向が性格特性に影響を与えるとされているのです。

一方、環境要因は家庭でのしつけ方法や社会環境など外的な要因によって形成される性格の特性で、乳幼児期~少年期時代の環境は非常に重要であり、親の教育スタイルや愛情の表現、友人関係、学校の環境などが性格形成に関わってくるとされています。

特に、子どもの早期の社会の中での経験が性格形成に大きな影響を与えることが知られているんですね。

このように、科学的な視点から見ると三つ子の魂百までは、遺伝要因と環境要因が子どもの性格形成に関係しているとされ、遺伝的な傾向と環境の要素が組み合わさって、個々の性格が形成されると考えられているのです。

三つ子の魂百までの実践:しつけや子育て

ここからは、このことわざの意味を考慮した上で、親のしつけや子育て方法などを見ていきましょう。

愛情表現やしつけ・子育て

三つ子の魂百までの意味を考慮したしつけや子育ては、以下のポイントが重要視されています。

1,愛情と理解: 子どもの性格形成には愛情と理解が不可欠。
子どもが自己を肯定し安心して成長できるように、親や保護者からの愛情と理解が必要。

2,積極的な関与: 子どもの行動や性格形成に積極的に関与することが大切。例えば子供が問題行動を示した際には、ただ叱るだけでなく、その背後にある原因を理解し適切に対処することが重要。

3,一貫性と明確なルール: 一貫したルールや規則を定め、それを明確に子供に伝えることが必要。一貫性のあるしつけが安定感を与え、望ましい行動を形成するのに役立つ。

4,ポジティブ性の強化: 望ましい行動を示した際には、それをポジティブに評価し褒めることが大切。ポジティブ性の強化は、自信や自己肯定感を与え、望ましい行動を維持するのに役立つ。

5,モデリング: 親や保護者が良いモデルとなることが重要。子どもは親や周囲の大人の行動を模倣し、そこから多くを学ぶ。したがって、父親として&母親として良いモデルとしての行動を示すことが重要。

6,コミュニケーション: 子どもとのコミュニケーションを大切にする。わが子の気持ちや考えを尊重し、適切にコミュニケーションをとることで、信頼関係やコミュニケーション能力が向上する。

以上のポイントを考慮しながら、愛情を持ってわが子の個性や性格に合わせた柔軟なしつけや子育てを行うことが重要とされているのです。

教育との関係性

教育と三つ子の魂百までの関係性は、乳幼児期からの経験や教育が大人になっても持続的に続いていくという上記でも紹介してきた点にあります。

子どもに受けさせる教育は、性格形成や価値観の基盤を築く重要な役割を果たしてるのです。

乳幼児期~少年期に受ける教育は、家庭、学校、地域社会などからの様々な刺激を通じて形成され、性格や行動パターン、価値観などに深い影響を与えるんですね。

例えば、親や教師から受ける教育スタイルや価値観は、子どもの自己肯定感や社会性に影響を与えますし、学校や地域社会での経験は自己概念や自己効力感を形成するのに重要とされています。

三つ子の魂百までの意味からすると、乳幼児期~少年期の教育は大人になっても持続的に関わってきますし、子ども時代に身につけた学びや経験は、大人になってからも行動や考え方に反映され、社会的な行動や価値観に関係してくるとされています。

幼き頃の教育は、社会に適応し健全な人格を形成するための重要な手段であり、その影響は生涯にわたって続くとされているので、親や教師は良質な教育環境を提供し、愛情あるしつけを与えながら健全な成長を支援することが重要とされているんですね。

3歳までの乳幼児教育

3歳までの乳幼児期は、子どもの性格形成や価値観の基盤を築く重要な時期です。
この頃に与えられた教育や環境が、将来の行動・性格に深く関わってくると考えられています。
そのため、乳幼児期の教育と三つ子の魂百までの関係性は次のように考えられているのです。

1,早期の教育が重要: 乳幼児期は脳の発達が著しい時期であり、新しいことを学ぶ能力が高まっている。

この時期に良質な教育を受けることで、認知能力や言語能力、社会での人間関係などのスキルなどが向上して将来の学習や行動に良い刺激を与える。

2,家庭環境の重要性: 乳幼児期には家庭環境が子どもの性格形成に大きな影響を与える。

親や家族との関わり方、愛情の表現、しつけやコミュニケーションの質などが子供の自己概念や自己肯定感、安全な付着を形成するのに重要。

3,遊びの役割: 乳幼児期は主に遊びを通じて学ぶ。遊びは子どもが自己表現し、社会的な関係を築き、問題解決能力を養うのに重要な役割を果たす。

そのため、遊びの中で良い経験を積むことは将来の行動や性格形成に大きな関わりがある。

4,保育環境の質: 乳幼児期に保育施設や幼稚園・保育所に通う場合、その環境の質が子供の成長に大きな影響を与える。質の高い保育環境では、適切な刺激を受け安全な環境で成長することができるとされている。

以上のように、乳幼児期の教育は子どもの性格形成や価値観の基盤を築く重要な時期であり三つ子の魂百までの意味を考えた上でもこの時期の教育の重要性を強調しています。

したがって、乳幼児期の教育には十分な配慮が必要であり、良質な教育環境を提供することが大切なのです。

三つ子の魂百までを英語でいうと?

このことわざの英語verを見ていきましょう。

直訳した英語

このことわざを直訳すると

“The soul of a three-year-old lasts until one hundred.”

この表現は日本語の原文を直訳したもので、日本の文化や言語特有のものです。

外人がこの直訳を使ってるんじゃないんだよ。

英語圏での似た意味をもつ表現

英語ver
  • The child is father of the man.
    子供は大人の父
  • Old habits die hard.
    古くからの癖はなかなか直らない。
  • the leopard does not change its spots
    豹はその斑点を変えない
  • What is learned in the cradle is carried to the grave.
    ゆりかごで学んだことは墓場まで運ばれる。

英語表現での由来

ここでは三つ子の魂百までということわざと同じ意味を持つ英語『The child is father of the man.(子供は大人の父)』の由来を参考までに紹介しますね。

由来エピソード

英国の詩人ワーズワスによって書かれた短詩『空の虹をみるとき私の心は踊る』という詩がThe child is father of the man.(子供は大人の父)に由来する。子どもが1番純粋であり、自然に対して※敬虔(けいけん)な気持ちを持っている。

大人はこうした子供の純粋な心を鏡として生きていかなければならない。
幼児は崇拝すべき存在であり、子供の時に過ごした日々は賛美する時代であるものである。

こうした詩の一句が独立して使われるようになり『三つ子の魂百まで』ということわざと同じ意味を持つ言葉が生まれた。

※敬虔⇒うやまいつつしむ気持ちの深いさま

三つ子の魂百までの研究と理解

乳幼児期や少年期に体験した出来事が、その人にどう関係してくるのか?
その科学研究をのぞいてみましょう。

新しい科学研究

比較的新しいとされる科学研究では、三つ子の魂百までということわざが指摘するように、子ども時代の経験や教育が大人になっても引き続き影響を与えることが確認されています。

以下に、関連する最新の研究トピックをいくつか紹介していきますね。

科学研究

1,アタッチメント理論: アタッチメント理論は、親子間の安定した絆が子どもの発達に及ぼす影響を研究する分野。最近の研究では、乳幼児期の安全な付着が将来の心理的な安定性や社会的な関係に関りがあることが示されている。

2,神経科学の発展: 神経科学の進歩により、子ども時代の経験が脳の発達にどう関わってくるのかという詳細に研究されている。

乳幼児期に経験したストレスや愛情不足が、将来の脳の構造や機能にマイナスの影響を与えることが報告されている。

3,心理学的な柔軟性: 最近の心理学の研究では、人間の性格や行動は一生にわたって変化し続けることが示されている。これは、子供時代の経験や教育で形成される部分は大きいと言えど大人になっても柔軟な変化を可能にすることを意味している。

4,教育の重要性: 教育の重要性に関する研究も活発に行われている。質の高い教育環境と子供の学力や社会的な成熟度との関係が詳細に調査されており、乳幼児期からの適切なしつけや教育が将来の成功につながることが示されている。

これらの研究から、判明しているのは子どもの頃の体験は確かに人格形成などに大きな関係がありますが、3の心理学的な柔軟性で示されているように必ずしも影響を受け続け変えられないわけではないという事も確認されています。

性格や思考は変えられるんだね!

進行中の研究

現在進行中の三つ子の魂百までに関する研究は、主に乳幼児期~少年期の経験が大人になっても影響を与え続けているとされるメカニズムやその具体的な関係性に焦点を当てていると言われています。

その一例を紹介しますね。

研究例

1,遺伝子と環境の相互作用: 最近の研究では、遺伝子と環境の相互作用が子ども時代の経験が大人になっても続けて関係してくるメカニズムを理解する上で重要であることが示唆されている。特定の遺伝子変異が、特定の環境条件下で子供の発達にどのように関わってくるかを調査する研究が行われている。

2,神経科学の観点からの研究: 脳の発達と子ども時代の経験の関係を理解するための神経科学的アプローチも進行中。最新の神経画像法や神経生物学的手法を用いて、乳幼児期に受けたストレスや愛情不足が脳の発達に及ぼす影響を調査する研究が行われている。

3,教育介入の効果: 乳幼児期からの適切な教育介入が将来の行動や性格に与える影響を理解するための研究も進行中。特に、質の高い保育環境や家庭支援プログラムが子供の成長や発達に与える効果に焦点を当てた研究が行われている。

三つ子の魂百までの例文集

例文集
  • 親が子どもに与える教育や愛情は、三つ子の魂百までの関係性があり、将来の成人期にも反映される可能性が高い。
  • 教育制度は三つ子の魂百までの原則を考慮して設計されるべきであり、子どもの未来に影響を与える可能性があるため、その質の向上が重要です。
  • 三つ子の魂百までといえど、自分自身を変える必要が発生した場合、人は自らの性格を変えられる。

三つ子の魂百までは親への忠告?

親子関係において、子どもの性格や価値観は乳幼児期に形成され、大人になっても続いていくもの。

上記のような意味合いも三つ子の魂百までには含まれています。

僕はこの父親と母親!

というようには、子供は親を選べません。

親だけでなく、耳にする言葉・目に入る光景といった”育つ場所”も乳幼児期~少年期は決める事ができません。

三つ子の魂百までということわざを良き教訓にするには、親のチカラも必要になると言えるでしょう。

子どもが触れ合える出来事、交流する人や育てる場所の改善といった環境を親がサポートするという事も大切だという教えも”三つ子の魂百まで”には含まれています。

三つ子の魂百までの対義語

参考までに三つ子の魂百までの対義語~反対の意味を持つことわざや言葉を紹介しますね。

習性は歳をとっても変えられる

習慣や癖といったものが人生の中で身につけられるものであり、年齢に関係なく改善することができるという意味

後天的人格形成

<読み方>
こうてんてきじんかくけいせい

人が生まれた時点で持っている遺伝子による要素以外に、環境や教育・社会的要因などによって形成される人格のこと

職場や社会的要因も人格形成に含まれているといった点で、三つ子の魂百までと対照の意味を持つとされています。

終礼

今回は三つ子の魂百までということわざの意味や英語での由来などを紹介させて貰いました。

様々な解釈ができるこのことわざをどう生かすかは人によってそれぞれ。

3歳を過ぎてしまったからもう手遅れという意味を示していることわざではなく、確かに小さい頃の体験は大きな影響を及ぼすものの、自分は変えられるんだという理解も持ちながら生きていけたらいいですね。

人生に手遅れは無い!と思わないとね。

ライター紹介 Writer introduction

さるった

さるった

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