
コピーライターで花屋の元店員です。今回は、モナルダとその花言葉について詳しくご紹介します。モナルダは、その鮮やかな色彩と独特な香り、そして深い意味を持つ花言葉で、多くの人々に愛されてきた植物です。この記事では、モナルダの基本情報から育て方、花言葉の由来、関連するハーブまで丁寧に解説していきます。
モナルダの基本情報

- 分類:シソ科モナルダ属
- 原産地:北アメリカ
- 開花時期:6月〜8月
- 草丈:60〜120cm
- 花色:赤、ピンク、紫、白など
- 別名:タイマツバナ、ビーバーム、ベルガモット
- 香り:柑橘系に似た爽やかな香り(特にモナルダ・ディディマ種)
良さ・魅力
- 花の個性と鮮やかさ
モナルダの花は、細い花弁が放射状に広がり、まるで噴水や炎のような独特な形をしています。庭に植えると、一気に明るく華やかな雰囲気になります。 - ハーブとしての利用価値
葉にはベルガモットに似た香りがあり、ハーブティーとして用いられます。特に「アールグレイティー」の香料に似た香りがあり、リラックス効果が期待されます。 - ミツバチや蝶を引き寄せる
花には多くの蜜があり、ミツバチや蝶を呼び寄せる「バタフライプラント」として人気。生態系にやさしく、ガーデニングにもおすすめです。 - 耐病性・耐寒性の高さ
比較的育てやすく、病気や寒さに強いため、日本の気候でも安心して育てられます。
モナルダの花言葉

- 燃える思い
- 感謝
- 安らぎ
- 強い意志
- 才能
各花言葉の意味と由来
モナルダの花言葉には、花の形や香り、歴史的背景が色濃く反映されています。以下に、代表的な花言葉とその意味・由来を詳しくご紹介します。
1. 燃える思い
モナルダの花は、細長い花弁が放射状に広がる独特の形で、赤やオレンジの燃え上がるような色合いが多いため、「炎」や「たいまつ」を連想させます。特に「タイマツバナ(松明花)」という和名があるほどで、「燃えるような情熱的な気持ち」が花言葉に込められました。
2. 感謝
モナルダの爽やかな香りや、リラックス効果のあるハーブとしての効能から、贈り物やお茶として人々を癒してきた歴史があります。この「癒しを与える植物」としての姿勢から、「ありがとう」という気持ちを表す花言葉が付けられました。
3. 安らぎ
ベルガモットに似た芳香を持ち、ハーブティーに利用されることで知られるモナルダ。そのリラックス効果はストレスを和らげ、心を落ち着ける働きがあることから、「安らぎ」という花言葉がつけられたとされています。
4. 強い意志
モナルダは暑さや寒さ、病気にも強く、ガーデンでも元気に育つ植物です。そのたくましさや、凛とした立ち姿から「芯の強さ」「揺るがぬ意志」を象徴する花言葉が生まれました。
5. 才能
花の形が非常にユニークで、見る人の記憶に残る美しさを持つことから、「他にない個性」や「際立つ存在感」を表現する意味で「才能」という花言葉が添えられています。
モナルダの花言葉~色別ver

モナルダは色とりどりの花を咲かせる多年草で、赤・ピンク・紫・白などの花色があります。それぞれの色が持つイメージや心理的な効果から、色ごとに異なる花言葉が象徴的に結びつけられることがあります。以下に、モナルダの色別花言葉を詳しく解説します。
赤いモナルダの花言葉:「燃える思い」「情熱」「勇気」
意味と由来:
赤は火や太陽を連想させる色で、モナルダの放射状の花姿がまるで炎のように見えることから、「燃える思い」という花言葉がよく使われます。また、赤は「行動力」や「愛」を象徴する色でもあり、恋愛や決意の場面で贈られることも。
ピンクのモナルダの花言葉:「感謝」「優しさ」「思いやり」
意味と由来:
ピンクは柔らかく穏やかな印象を与える色で、親しみやすさや女性らしさを象徴します。モナルダの中でもピンク系はやさしい雰囲気を放ち、感謝の気持ちや温かな思いを伝える場面にぴったりの花です。母の日の贈り物にもおすすめです。
紫のモナルダの花言葉:「才能」「神秘」「品格」
意味と由来:
紫は古くから高貴な色とされ、知性や芸術性、精神性を表します。ユニークな形状と深い紫色のモナルダは、見る人に強い印象を与えるため「他にはない個性」「秘めた力」を象徴し、「才能」や「品格」という意味が込められます。
白のモナルダの花言葉:「安らぎ」「純粋」「癒し」
意味と由来:
白は無垢さや清らかさ、平和を象徴します。白いモナルダは他の色に比べて落ち着いた印象を持ち、ハーブティーに使われるやさしい香りとも相まって「安らぎ」や「癒し」の花言葉が連想されます。ストレスを感じている人への贈り物にも適しています。
色別花言葉 まとめ(一覧表)
花色 | 花言葉 | キーワード |
---|---|---|
赤 | 燃える思い、情熱、勇気 | 恋心・行動力 |
ピンク | 感謝、優しさ、思いやり | 家族愛・友人愛 |
紫 | 才能、神秘、品格 | 個性・創造性 |
白 | 安らぎ、純粋、癒し | 平穏・リラックス |
モナルダは色によって印象が大きく変わる花です。贈る相手の雰囲気や伝えたい気持ちに合わせて色を選ぶことで、より深いメッセージを伝えることができます。
モナルダの花言葉は怖いの?

モナルダの花言葉には「怖い」と感じさせるような直接的な意味は基本的にはありません。むしろ、モナルダの花言葉はポジティブで情熱的、癒しに満ちたものが中心です。ただし、その花姿や由来から「少し激しさを感じさせる」イメージが、人によっては“怖い”と感じることもあるかもしれません。
1. 花の見た目が炎のよう
モナルダは「タイマツバナ(松明花)」とも呼ばれ、赤くとがった花びらが放射状に広がる姿は、まるで燃えさかる炎のよう。その印象から、情熱や激しさを連想させ、「圧が強い」と感じる人がいるのは確かです。
2. 花言葉の「燃える思い」が激しい印象を与える
「燃える思い」は恋愛や意志の強さを象徴しますが、「一途すぎて怖い」「執着を連想する」という解釈をする人も一部にはいます。
3. 古代の薬草・先住民文化に根差した背景
モナルダは先住民によって薬草として使われ、殺菌や虫よけなどに用いられました。その強い効能を連想し、神秘的またはスピリチュアルな印象を受けて「怖い」と感じる人もいるかもしれません。
怖いよりも前向き
むしろ、力強さ・感謝・癒しといった前向きな意味合いが中心です。ただし、「情熱」や「強さ」が前面に出ることで、人によっては“怖い”と感じる可能性がある…という程度です。
モナルダの面白いエピソード・豆知識

- 先住民の薬草
アメリカ先住民はモナルダを消毒薬や風邪薬として用いていました。葉を煎じてうがい薬にしたり、傷の治療に用いた記録もあります。 - 独立戦争とハーブティー
アメリカ独立戦争時、イギリスの紅茶に対するボイコットの中で、モナルダの葉を煎じたお茶「リバティーティー」が代用品として広まりました。 - 虫よけ効果も
モナルダの香りには虫を寄せつけない効果もあり、ナチュラルな虫除けとしても重宝されます。
モナルダと関連する他の花
見た目の美しさと実用性を兼ね備えたハーブ植物として知られるモナルダ。その個性的な花姿は“タイマツバナ(松明花)”とも呼ばれ、他の植物とは一線を画す魅力を持っています。ここでは、モナルダと深く関係する3つの花、「ベルガモット」「テマリソウ」「ラベンダー」の花言葉をご紹介します。
ベルガモットの花言葉
ベルガモットは、モナルダと混同されることも多いハーブで、爽やかな香りが特徴です。花言葉は「感受性」「安らぎ」「健康」。柑橘系のベルガモットとは異なり、モナルダの別名としても使われることがあります。香りに癒されるその特性から、ストレス緩和や気分転換に最適です。
テマリソウの花言葉
丸くふわふわとしたフォルムが愛らしいテマリソウ。花言葉は「才能」「人柄の良さ」「感謝の心」。モナルダと並べて飾ると、空間に動きとやさしさが生まれます。個性的な花姿と対照的に、柔らかい印象が特徴です。
ラベンダーの花言葉
ラベンダーの花言葉は「沈黙」「期待」「安らぎ」。その香りの効能は科学的にも認められており、モナルダと同様にハーブとしての役割も大きいです。紫色のラベンダーは、モナルダのピンクや赤と合わせると、美しいコントラストが楽しめます。
モナルダの育て方

モナルダは比較的育てやすい多年草で、初心者でも楽しめる植物です。花屋の現場でも「手がかからないのに見映えがする」として人気が高く、ガーデニングに取り入れる方が増えています。
育成環境
モナルダは日当たりの良い場所を好みます。風通しが良く、湿気がこもらない環境が理想的です。高温多湿にはやや弱いため、梅雨時期は注意が必要です。半日陰でも育ちますが、花付きが悪くなることもあるため、可能であれば陽の当たる場所に置きましょう。
水やりと土
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。ただし過湿を避けるため、鉢植えの場合は排水性の良い用土を使用してください。地植えの場合は腐葉土を混ぜたふかふかの土が適しています。乾燥にも比較的強いため、水切れに神経質になる必要はありません。
栽培のポイント
多年草であるモナルダは、年々株が大きくなります。株分けや剪定を行うことで、より健康的な生育が促されます。病害虫には比較的強いですが、うどんこ病に注意が必要です。定期的な風通しの確保と葉の間引きがポイントです。
モナルダの人気と季節

モナルダはその独特の姿と香りで、多くの人々の心を惹きつけてきました。園芸店では、季節になると真っ先に売れる人気のハーブです。
人気の理由
まず第一に、モナルダの見た目が非常に印象的です。ピンクや赤の鮮やかな花色はもちろん、個性的な花姿は「野性味」と「華やかさ」のバランスが絶妙です。さらに、香りが良く、ハーブティーやアロマにも活用できるため、多用途な植物として人気です。
花が咲く季節
モナルダは6月から8月にかけて花を咲かせます。夏の暑さにも負けず、涼しげな見た目で庭やベランダを彩ります。ちょうど梅雨明けのタイミングで満開を迎えるため、夏の訪れを知らせる誕生花としても知られています。
モナルダの感受性と治癒効果

ハーブとしても知られるモナルダは、見た目の美しさだけでなく、心身にやさしく作用する効果も持ち合わせています。花屋時代、疲れたお客様が「この香り、なんだか落ち着く」と手に取る場面を何度も見てきました。
持つ癒しの効果
モナルダの香りにはリラックス効果があり、不安や緊張を和らげるとされています。ベルガモットのような爽やかな香り成分が含まれており、ハーブティーとして飲用すれば心をほぐす手助けとなります。感受性が高い人ほど、その効果を実感しやすい傾向があります。
育て方と利用法
モナルダは花だけでなく葉にも有用成分を含んでいます。収穫した葉は乾燥させてお茶にしたり、ポプリとして活用することができます。また、抗菌作用があるため、古来より民間療法にも用いられてきました。香りと効能の両立こそが、モナルダの魅力です。
モナルダの名前の由来

モナルダという名前には、植物学と歴史のロマンが詰まっています。その名前がどのようにして誕生し、どのような文化背景に影響を与えてきたのかを紐解いていきましょう。
歴史と文化
モナルダの学名「Monarda」は、16世紀のスペイン人植物学者ニコラス・モナルデスに由来します。彼は新大陸の植物をヨーロッパに紹介した人物で、モナルダもそのひとつでした。ネイティブアメリカンの間では、古くから薬草やお茶として親しまれており、文化的にも深いつながりがあります。
名前が意味するもの
「モナルダ」はそのまま人名に由来していますが、別名として「ベルガモット」「タイマツバナ」「松明花」などが存在します。これらの名前には、花の香りや見た目、用途が色濃く反映されています。名前のひとつひとつに、その植物に込められた“想い”と“歴史”が息づいているのです。
モナルダの他は?日本で人気の花々
以下に、モナルダの他に日本で人気の高い花を10種、それぞれの魅力を含めてご紹介します。季節感、花言葉、見た目、香り、育てやすさなど多角的な観点から選定しています。
1. チューリップ
春を象徴する花。色や形のバリエーションが豊富で、花壇や鉢植えに彩りを添えます。花言葉は「思いやり」「愛の告白」など、色によっても異なり、ギフトにも最適です。
2. 薔薇(バラ)
豪華な花姿と芳醇な香りで長年にわたって愛される花。色ごとに「情熱」「尊敬」「純潔」など多彩な花言葉を持ち、贈り物や記念日にも人気。四季咲きの品種も多く、長く楽しめます。
3. 桜(サクラ)
日本の春の象徴。儚くも美しい満開の姿が、別れや新たな出発の象徴とされ、「精神美」「優れた美人」などの花言葉を持ちます。観賞用だけでなく、文化的・歴史的価値も高い花です。
4. ひまわり
夏を代表する花。大きく明るい花が太陽に向かって咲く姿は元気を与えてくれます。花言葉は「憧れ」「あなただけを見つめる」。子どもから大人まで幅広い層に人気です。
5. 紫陽花(アジサイ)
梅雨の風物詩。土壌の酸度で色が変わる性質があり、幻想的な魅力を持つ花。花言葉は「移り気」「家族団らん」など。日本庭園や和風住宅にもよく合います。
6. カスミソウ
小さな白い花が無数に咲く繊細な花。主役の花を引き立てる脇役としても、単体でも可憐な美しさを放ちます。花言葉は「清らかな心」「無垢」。ブーケやフラワーアレンジに欠かせません。
7. コスモス
秋の風物詩。細く揺れる茎と可憐な花びらが特徴。花言葉は「調和」「乙女の純潔」。手入れが簡単で初心者にも人気。田園風景や野原に似合うナチュラルな魅力があります。
8. ユリ(百合)
気品ある大輪の花が特徴。芳香もあり、華やかさを演出します。花言葉は「純粋」「威厳」「無垢」。仏花からブライダルまで、和洋問わず様々なシーンで用いられます。
9. スイートピー
春の香りを運ぶやさしい花。フリルのような花びらが魅力で、香りも高く、花束やアレンジメントに人気。花言葉は「門出」「優しい思い出」で卒業や旅立ちの贈り物にもぴったり。
10. ポインセチア
冬の風物詩。クリスマスシーズンに欠かせない赤や白の葉が印象的です。花言葉は「祝福」「聖夜」。寒い季節に温かさを添える室内観賞用植物として親しまれています。
最後に
モナルダは、ただ美しいだけでなく、花言葉や由来、香り、育て方まですべてにおいて魅力にあふれた植物です。ガーデニング初心者からハーブ愛好家まで、多くの人の心に寄り添ってくれる花。それがモナルダです。
ライター紹介 Writer introduction

さとすけ
花屋で働いてた日本男児(O型) コピーライターの経験も活かし花に関して、わかりやすく&信ぴょう性がある記事作りを心掛けながら配信中。 instagramでは「動く!4コマ漫画~花言葉劇場」を投稿しています。

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