- 2024年6月21日
夏の季語でもあるユリの花言葉をご紹介!色んな書籍やネット上の情報をまとめて品種や色別にも分けられた花言葉を掲載しています。
日本だけでなく西洋でも愛され、キリスト教でも大切な儀式には用いられるユリの花。
凛とした咲き姿で存在感があり、魅力的な花の花言葉を見ていきましょう☺
ピックアップでは『黒いユリ』が気になったので色々調べてみました!
このサイトの(本数や色別を含む)花言葉は、書籍やインターネットでの紹介数や一致点が多かった情報を元に記載しています。
その中で、筆者が興味を惹かれた内容や情報はピックアップしてお届けさせて貰います。
ユリの花言葉~書籍シリーズver
※書籍は出版年数が新しいものから紹介しています。(2023年~1998年)
花言葉から探せる花屋さんの「花」図鑑純潔 無垢
植物画で彩る美しい花言葉純粋 威厳
花のことば辞典純潔 威厳
素敵な花言葉と花の図鑑純潔 虚栄心 偽り 陽気
美しい花言葉☆花図鑑純粋 威厳
想いを贈る花言葉 ちいさな花物語子の愛 孝心
花言葉☆花事典純粋さ 愛らしさ
花言葉・花贈り純潔 飾らぬ美 富と誇り 荘厳
ユリの花言葉は「純潔」「無垢」「純粋」「威厳」「虚栄心」「偽り」「陽気」「子の愛」「孝心」「愛らしさ」「飾らぬ愛」「富と誇り」「荘厳」が8冊の本から発見できました。
聖母マリアのイメージから純潔や純粋と言った清らかな花言葉が付けられています。
またユリの高貴で存在感のある形状からは威厳という言葉も用いられています。
ユリの花言葉~ネットver
純粋・無垢・威厳・自尊心・洗練された美
ネット上でのユリの花言葉は新たに「自尊心」や「洗練された美」が発見できました。
色別によるユリの花言葉
ユリは様々な色が存在しており、それぞれの色にも花言葉が付けられています。
色別にみると、また違った意味合いを持つ花言葉が多くあります。
白色のユリ
白色のユリの花言葉は「純潔・無垢・威厳・無邪気・高貴・自尊心・英華・誇り」です。
ユリの代表的な色であり、清らかな花言葉が付けられています。
これは『聖母マリアに捧げられた花』が白色であり、キリスト教のシンボルでもある事が由来しているとされています。※キリスト教では白いユリを『マドンナリリー』と呼ぶ。
また『威厳』という花言葉は、フランス王家の紋章(フルーフ・ド・リス)にも白いユリが使われている事が由来しているとも言われています。
そんな良き花言葉が並ぶ白いユリですが、プレゼントする際の注意点としては『1本だけのユリを贈らない』こと。
死者への捧げ物という意味合いを持っているため、複数のユリか違う花を組み合わせるといった配慮が必要と言えるでしょう。
17世紀、ローマ教皇が聖母マリアの処女性を象徴する花として、白ユリを必ず描くように布告を出したことがキッカケです。
それにより白ユリは聖母を象徴する花となり、マドンナリリーと呼ばれるようになったのです。
黒色のユリ
黒色のユリの花言葉は「呪い・復讐・恋」です。
[黒色の心理的効果]
・力強さと権威:洗練とエレガンス:神秘と未知:悲しみと喪
黒いユリってどんなだ?と気になったので、後でピックアップします!
オレンジ色のユリ
オレンジ色のユリの花言葉は「愉快・華麗・軽率・憎悪」です。
[オレンジ色の心理的効果]
・エネルギーと活力:楽しさと陽気さ:創造性と冒険心:社交性とコミュニケーション
赤・ピンク色のユリ
赤&ピンク色のユリの花言葉は「虚栄心・優しさ・暖かさ」です。
この虚栄心という花言葉はキリストとユリのエピソードが由来とされています。(後ほどピックアップして紹介します)
黄色のユリ
黄色のユリの花言葉は「陽気・偽り・不安」です。
黄色は陽気で明るい印象を与える色であり、ポジティブな感情や幸福感を表現するのに適しています。そのため、友情や感謝、明るい未来への希望を伝える贈り物として、黄色いカーネーションが選ばれることがあります。
[黄色の心理的効果]
・幸福感と楽観主義:知性と集中力:創造力の刺激:温かさと親しみやすさ
種類別!ユリの花言葉
ユリには色だけでなく品種によっても花言葉が付けられています。
見た目や咲く場所から花言葉が付けられたユリもあります。
カサブランカ
カサブランカの花言葉は「純粋・無垢・高貴」です!
ユリを代表する品種で『ユリの女王』とも呼ばれるカサブランカ。
日本にユリブームを巻き起こしました。
純白で大輪の花を咲かせ、その幅は20cm近くなる場合もあり斑点もない模様から高貴な花として人気を集めていますが、香りが強く花粉の量も多いのでプレゼントする時や家に飾る時は注意が必要です。
テッポウユリ
鉄砲百合(テッポウユリ)の花言葉は「純潔・甘美」です!
トランペットのような見た目が特徴的なユリで、屋久島から沖縄諸島に自生しています。
カサブランカよりも若干小ぶりで香りも控えめ。過去にはシーボルトというドイツの医者によって欧米にも伝えられ、現在では『復活祭(イースター)』というキリストの復活を祝う祭りに飾られているユリです。
横向きに白い花を咲かせ、花の先がラッパ上に沿っていて、少し下を向いているのも特徴的です。
別名:ロンギフローラムユリ
オニユリ
鬼百合(オニユリ)の花言葉は「華麗・愉快・誇り・陽気・賢者」です!
オレンジの花びらに黒い斑点があり、開花すると反り返り咲くという印象的なユリです。
ササユリ
笹百合(ササユリ)の花言葉は「希少・上品」です!
発芽してから淡いピンクの花を咲かすまでに数年の月日を必要とし、栽培も難しい事から希少という花言葉が付けられています。
ヤマユリ
山百合(ヤマユリ)の花言葉は「威厳・荘厳・飾らない愛・飾らぬ美・人生の楽しみ・高貴な品性」です!
数多くの花言葉が付けられた品種で、名前が示すように山地に自生する種類のユリです。
『ユリの王様』とも呼ばれるほど、香りが強くインパクトのある見た目で直径20cmほどの白い大輪の花びらに紅色の斑点が付いています。
その風貌から『威厳・荘厳』という力強い花言葉が付けられている反面、山地にひっそりと咲く姿から『飾らない愛』という花言葉も用いられています。
また球根部分は『ユリ根』と呼ばれ、食用・薬用にも利用されており『料理百合』と呼ばれています。
カノコユリ
鹿の子百合(カノコユリ)の花言葉は「上品・慈悲深さ」です!
白・ピンクの花を咲かせ、球根は苦みが少なく食用としても利用されます。
スカシユリ
透百合(スカシユリ)の花言葉は「飾らぬ美・注目を浴びる」です!
花びら同士の間にスキマがあり、中心部分がスケテ見える様子からスカシユリと名付けられたと言われています。
香りが少なく、オレンジ色や黄色の反り返るような花びらを咲かせます。
別名:浜百合・岩百合
クルマユリ
車百合(クルマユリ)の花言葉は「純潔・陽気・多才な人」です!
大きく反り返ったオレンジ色の花びら(直径3~4cmほど)に紅色の斑点が付いています。
車の車輪に似ているのが名前の由来ですが、見方によっては玉ねぎのような形状をしています。
オトメユリ
乙女百合(オトメユリ)の花言葉は「純潔・飾らぬ美・私の心」です!
甘い香りで淡いピンク色の花を咲かす品種。
別名『姫小百合(ヒメサユリ)』とも呼ばれ希少なユリとして認識されています。
タカサゴユリ
高砂百合(タカサゴユリ)の花言葉は「無垢・純粋」です!
台湾原産の品種でテッポウユリに似た綺麗な花を咲かせます。
香りが控えめなので切り花としてもおすすめされています。
ユリの花言葉が怖いor勘違いされる原因
結論:ユリの花言葉で怖いのは黒ユリの「呪い・復讐」オレンジの「増悪」などです。
ネットなどではユリの花言葉は怖いのでは?と検索する人もおられます。
聖母マリアなどに関する清らかな物語を持つ、ユリの花言葉が怖いとされる理由としては色が関係していると考えられます。
・黒色⇒呪い・復讐
・オレンジ⇒軽率・憎悪
・赤・ピンク⇒虚栄心
それぞれの色をしたユリも綺麗で魅力的なのですが、こうした花言葉が付けられているのも確かです。
でも風情もあるし、どうしても黒色のユリをプレゼントしたい!といった場合はメッセージカードなどで『花言葉に関係なくキレイだから贈るね』といった言葉を添えるのをおすすめしておきます😅
ピックアップ!黒のユリとピンクの物語
今回の記事を作成するにあたり、筆者が気になったユリの知識をピックアップして詳しくご紹介していきます。
・黒いユリってどんなの?
・ピンクのユリにまつわる物語って何?
黒いユリってどんなの?
上記でも記載した通り、黒いユリの花言葉は怖いとされ、ネガティブすぎる意味を持っています。
ただ筆者としても黒いユリを見たことが無かったので、今回ピックアップして調べてみました。
分類 | キク科バイモ属 |
英名 | Chocolate Lily |
原産地 | 日本(主に北海道) |
開花時期 | 4~8月 |
香り | 評判は良くない |
黒ユリは主に北海道や本州の高山に咲いてある多年草の花です。
驚く事に名前にはユリと付いていますが、属が異なるためユリとは別の植物として扱われています。
ハエが寄ってくる匂いだとして評判は良くなく、川端康生の小説では黒ユリの匂いを『いやな女の、生臭い匂いだな』と表現しています。
怖い物語
黒百合伝説
~浮気を疑われ殺された早百合~
戦国時代『佐々成政』という武将と、その側室である『早百合』との間に子供が宿りました。
しかし、その子供は浮気相手との子だというウワサが立てられ、佐々成政はそれを信じ大激怒。
早百合を殺すという行為に至り、その最後で彼女が残した呪いの言葉
『立山 (富山北部の山)に黒百合の花が咲いたら、佐々家は滅亡する』
その後、早百合の呪いが祟ってか否かは不明ですが、佐々家は滅亡したと伝えられています。
こうした物語によって黒ユリの花言葉には『呪い・復讐』といった怖いとされる意味が持たれたのです。
ほんわか伝説
アイヌ民族の間では、黒ユリが両想いになれる花として伝えられています。
誰にも気づかれずに黒ユリを好きな相手のそばへ置き、それを相手だけが気づいて手にすれば恋する想いは届き結ばれるという伝説があります。
こうした伝説によって、黒ユリの花言葉にプラスの意味を持つ『恋・愛』という意味が持たれたのです。
赤・ピンクのユリにまつわる物語
赤やピンクのユリには『虚栄心』という花言葉が付けられていました。
コトバンク自分を実質以上に見せようと、見栄を張りたがる心
この花言葉に関しては、多くの書籍やネット上にも同じエピソードが記載されていましたのでご紹介します。
キリストの磔刑~はりつけの刑~が決定し、他の花がその運命を嘆き下を向いている中でユリだけは『自分の美しさはキリストを慰められる』と唯一、上を向いて誇らしげに頭をあげていました。
しかしキリストに見つめられたユリは、自分の思い上がり~虚栄心~に気づき赤くなって下を向いたのでした。
このエピソードから、赤いorピンクのユリには虚栄心という花言葉がつけられたのでした。
調子に乗っちゃったんですね😅
ユリの品種
ユリの品種はハイブリッド(組み合わせる)系で分類されています。
・オリエンタル・ハイブリッド(OH)
日本原産のヤマユリとカノコユリを基礎として交配・育成された品種群
代表種:カサブランカ・シベリア・マルコポーロ
・アジアティック・ハイブリッド(AH)
アジア原種(スカシユリなど)とヨーロッパのオレンジリリーを元に交配・育成された園芸品種
代表種:新鉄砲百合、オーガスタ
・オリエンタル・トランペットハイブリッド(OT)
オリエンタル系に中国のユリを交配して誕生した品種
代表種:バルベルテ・モンテゴベイ
・ロンギフローラム・アジアティック・ハイブリッド(LA)
ロンギフローラム(鉄砲百合)とアジアティックの交配品種。
代表種:コルレオーネ・スイートシュガー
・ロンギフローラム・ハイブリッド(LH)
テッポウユリ同士を交配した品種。
代表種:新美白花
ユリの渡し方・贈り方・シチュエーション
ここまではユリの花言葉を中心にご紹介してきました。
ここからはユリを渡す方法や贈り方などをご紹介していきます。
これからユリを贈るにあたり、気になるお値段を簡単にご紹介しておきます。※通販や花屋さんでの費用相場を参照。
1本⇒150~500円以上(送料別)
花束(ブーケ)⇒3,000円以上
アレンジメント⇒600円~(送料別)
品種により違いがありますので、記念日の大切さなどを考慮しながら自分のお財布とご相談下さい😅
ユリは全般的に他の花より高い値段が付けられているなという印象です。
渡し方
ユリを贈る際は、他の品種と組み合わせた花束(ブーケ)やアレンジメントなどが挙げられます。
花束(ブーケ)
花のプレゼントと言えば花束!恋愛ドラマや映画などで好意を持つ相手に花束を贈っているシーンはよく見られるのではないでしょうか?
切り花を束ねて、一つのプレゼントとして包んだもの。
ブーケと花束は同じ意味合いですが、花を包む形状に違いがあり贈るシチュエーションによって変わります。
・花束⇒フォーマルなお祝い事やお悔やみ処
・ブーケ⇒ウエディングなどカジュアルなお祝い時
ユリは1本だけでも存在感がある大きな花ですが、薔薇といったメインとされやすい花と合わせても見劣りせず、色んな花と合わせやすい品種なのでバランスを考えながら花束を作ってみましょう。
アレンジメント
切り花をオアシスといった吸水性スポンジに生けて、カゴや鉢に入れて創られたものがアレンジメント。
アレンジした人のセンスや技術によって見た目や雰囲気は変わってきますので、通販サイトや花屋などにあるアレンジメント商品を見比べながら選びましょう。
通販サイトではすでに生けられた商品が販売されていますが、花屋では『(あいつは虚栄心が強いから)もっと赤とピンクを付け足して!』『黒は怖い花言葉があるから入れないで!』などの要望を伝え創って貰える場合がほとんどです。
貰った人は自宅にて花瓶などを用意する必要がなく、そのまま家具に置いて飾る事ができるといった気軽さもアレンジメントの良きポイントでしょう。
鉢植え・花苗
プレゼントする人が花好きで、自分でも花を育てているといった相手なら『鉢植え』や『花苗』での渡し方も喜ばれるでしょう。
花束やアレンジメントよりも管理などに手間が掛かりますが、貰った人が育てられるなと思った場合はコチラの方法で贈ってみるのもおすすめされています。
自分がプレゼントした花を育ててくれてるのを見たら嬉しいモノです☺
贈り方
ユリを贈る方法としては『通販サイト』と『花屋(実店舗)での購入』方法が挙げられます。
通販サイト
アマゾンや楽天、花屋さんの通販サイトなどでは、予め花束などに整えられたユリの商品が多く販売されています。
実店舗での限りある商品数より多くのラインナップが選択可能で、ネット上で完結できるというのがメリットでしょう。
通販サイトではネットによる販売に力をいれており、花が崩れている、傷んでいるといった不備が生じないよう段ボールの形状を合わせる、花もちと注文時期を考慮して発送するといった配慮も行われています。
贈ろうと思っている相手の住んでいる場所が遠くて持っていけないといった問題も解決でき、24時間利用可能・届ける時間の指定ができるといったメリットがあります。
花屋さん(実店舗)
花屋さん(実店舗)で購入し、自分で手渡しor贈る算段をするという方法。(花屋によっては発送してくれるサービスもあり)
花屋さんなど実店舗でユリを購入するメリットは、何といっても実際に見て、触れて、贈ろうとする花の感触を体感できるという点にあります。
また知識がある店員さんがいれば、どんなユリを選べば良いか、どんな花と組み合わせるのが良いか、実際に組み合わせた時の色見は?といった内容を相談できるという点がメリットとして挙げられます。
どの花にしたら相手が喜んでくれるかなぁ?と迷いながらお花を選んでいるお客様は素敵でしたよ😄
シチュエーション
ユリを贈るシチュエーションとしては、結婚式や誕生日などが挙げられます。
ユリは花もちが長いため、お供え物として仏花などに組まれて販売されている場合が多いですが、黄色い花粉が墓石やお墓周辺を汚してしまう可能性があります。
また香りにつられ、虫などが集まってくる、お供え花としては香りが生々しくてふさわしくないともされています。
こういった事も考慮して、花粉や香りの少ないユリを選ぶor避けるのが賢明だと言えるでしょう。
結婚式
白いドレスに純白のユリの花束を贈るのはおすすめであり、人気の高いプレゼント方法です。
『純粋・無垢』といった花言葉も活きるでしょう。
ただ注意点としてはカサブランカは花粉が多く香りも強いため、相手によってはテッポウユリの方が喜ばれるかもしれません。
また白ユリだけのアレンジという方法は(葬儀を連想させるとして)あまりされておらず、他の花と組み合わされてプレゼントされているのがほとんどなので、その点も注意が必要です。
誕生日
ユリは大きく存在感があり、香りも強い花なので誕生日プレゼントにすると強いインパクトを与えてくれるでしょう。
『6月・7月』がユリの誕生花とされているので、友人や家族がその月の生まれなら贈ってみるのもその人に合ってるプレゼントとして喜ばれるのではないでしょうか。
結婚式のドレスなどに合わせた白を選ぶ必要は無いので、友人が好きな色や自分が気に入った色のユリを選んで贈るという楽しみが生まれます。
呪いをかけたい相手には黒いユリをたくさん贈りましょう🤭
7月14日(白ユリ)
7月19日(黄ユリ)
8月11日(ユリ)
伝え方~メッセージカード
花が好き、興味がある、趣味だという人でなければ貰った花の色や品種の花言葉などは知らないでしょう。
それでも良いかもしれませんが、想いを花言葉にのせてキッチリ伝えたい場合は『メッセージカード』を添えるのが何より一番良い方法でしょう。
メッセージカードに直接、花言葉を記入するのも良いでしょうし、遠回しに相手が興味を持つよう色や品種に意味があるというのを記載するのもおすすめできるかと思います。
少し手間が掛かる手段ですが、相手がわざわざ検索して調べてといった負荷を軽減するために、花言葉を紹介しているサイトの『QRコード』を付けてプレゼントするのも1つの手段として良いかもですね。
QRコードを作るのは結構カンタンですよ♪
贈った人も貰った人も知っておこう!ユリの飾り方
ユリの花言葉も知ったし、いざプレゼント!
…しかし贈るだけの喜びだけでなく、その後の花の生かし方を知っておくのも大切です。
花も生き物ですものね。
贈った人も貰った人も、その後のユリの飾り方を学び、生かし方を知っておきましょう☺
1,茎の下部にある葉を取り除く:花瓶などに生ける場合は茎の下部にある葉を取り除きましょう。葉が栄養素を取り込み花に十分な栄養が届かず枯れてしまうといった理由が大きく、また葉が水に浸かってしまうとバクテリアなどの雑菌が発生する恐れが高まるからです。
2,水切りをして吸水率UP:水切り~水中で茎の根元を斜めに切って~吸水率を高めてあげましょう。水の中で切る事により、余計な空気が導管に入らず水の吸収がスムーズになります。水換えの度に根元のぬめりを取り再度、水切りをしてあげましょう。(切り戻し)
3,葯(やく)を取り除く:雄しべの先にある『葯』を取り除くことで花粉が発生せず、元気な状態が長続きします。花粉が発生すると花が萎えてしまうのが早まる&花瓶の周りなども汚れてしまうため最初の段階で取り除く事をおすすめします。
4,こまめな水替え&切り戻し:水は毎日替えてあげるのが理想ですが、ユリは茎が丈夫なので2~3日に1回でも大丈夫とされています。その際は水に浸っていた茎のヌメリを拭き取り切り戻しをしてあげましょう。
贈った人も貰った人も知っておこう!花粉の落とし方
ユリは綺麗で愛される花ですが、花粉が多く発生してしまうという園芸品種では短所な部分もあります。
引き続き贈った人も貰った人もユリの花粉の落とし方を知っておきましょう。
※服に付いた場合を想定しています。
1,花粉をしっかり乾燥させる:ユリの花粉は粘着力がありベタつきがあります。
それを無理に取り除こうとすると服の繊維に入り込んでしまい除去するのが難しくなるので、まずはしっかり乾燥させましょう。
2,手は使わずに取り除く:乾燥後はティッシュペーパーやガムテープなどを使って花粉を取り除きます。手を使うと皮脂と花粉が交じり合い繊維に定着してしまう恐れがあるのでNG。
3,水は使わない:もし服に花粉のシミが付いた場合、アセトン(除光液)や無水エタノールを使用すると落ちる可能性が高まります。水では再び繊維の中へ入ってしまい取り除くのが難しくなってしまうので要注意。
もっと知りたい?ユリの詳細情報
分類 | ユリ科ユリ属 |
学名 | Lilium spp.(リリウム) |
英名 | Lily、Asiantic hybrid lily |
和名 | 百合 (ユリ) |
花色 | 白、オレンジ、赤、黄、ピンク、緑 |
花もち | 7~14日 |
別名 | マドンナリリー |
原産地 | 北半球の温帯 |
開花時期 | 5~8月 |
出回り時期 | 通年 |
草丈 | 20cm~2m程度 |
花の直径 | 5cm~30cm程度 |
香り | 強い芳香 |
ドライ | 〇 |
ユリは原種は約100種類ほどあると言われ、日本では15種ほどが自生している多年草~季節が変わっても枯れずに、毎年花や実をつけて育つ植物~という花です。
名前の由来
ユリという名前の由来は、最初は大きな花びらの割に茎が細く風に吹かれると揺れやすいという特徴から『揺すり』と呼ばれており、それが時間の経過とともに『ユリ』に変化したと言われています。
また百合という漢字表記は『百』ほどの根が『合』わさっているように見える様子から命名されたそうです。
ユリのことわざ?
ネット上では『ユリのことわざ』として、上記の文が女性の美しさを謳った言葉とされていますが、実際には生薬の用い方を例えた文章のようです。
・立てば(イライラと気が立ってる女性は)芍薬により改善される。
・座れば(ペタンと座っているばかりいて腹部に血液が滞った女性は)牡丹により改善される。
・歩く姿は(ナヨナヨと歩き心身症の恐れがある女性は)百合(の球根)により改善される。
上記のように、健康になるためにはそれぞれの症状に合った生薬を用いるのが大切です。つまり、『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』は、健康な女性は芍薬・牡丹・百合の花のように美しいという意味にも捉えられるとされています。
百合根は栄養価が高い
百合根~ユリの球根~は栄養価が高く食用や薬用として使用されており滋養強壮のために役立つとされています。
日本では正月のおせち料理やお味噌汁・茶碗蒸し・がんもどきに使われ、中国ではすりおろしてスープにつけたり炒め物にするといった調理がなされています。
ユリと芸術
・『受胎告知』レオナルド・ダ・ヴィンチ
神の子の解任を告げる大天使ガブリエルの左手にユリが描かれている。
・『夢十夜』『それから』夏目漱石
ユリがストーリー上、重要な役割をはたしている作品
・明治時代の女流歌人 山川登美子
髪ながき少女とうまれしろ百合に額は伏せつつ君をこそ思へ
英語での花言葉
日本と同じように西洋でもユリには花言葉が付けられています。
・ユリ全般的な花言葉:Purity(純粋)、Virginity(純潔)、Refined beauty(洗礼された美しさ)
・白:全般+Majesty(威厳)
・ピンク:Wealth and prosperity(富と繁栄)
・赤:Warmth(優しさ・暖かさ)、Desire(願望)
・オレンジ:Hered(憎悪)
・黄色:Gaiety(陽気)、Falsehood(偽り)
ユリの他には?似た花言葉を持つお花たち
ユリは好きだけど、もしかしたら相手は香りが強いのに抵抗があるかも。
ペットを飼ってるから花粉とかダメかも。
そんな人には、ユリと似た花言葉があるお花たちをご紹介します。
全体的に『憧れ』という意味合いの花言葉を付けられています。
・アマリリス(素晴らしい美)
・ウメ(艶やか・高潔な心)
・カトレア(優美な貴婦人)
・クリスマスブッシュ(気品 清楚)
・クレマチス(心の美)
・胡蝶蘭(華やかさ)
・スイセン(神秘 崇高)
・ストック(永遠の美しさ)
・バイカウツギ(気品)
・バンダ(優雅 上品な美しさ)
・フランネルフラワー(高潔)
・モカラ(優美 気品)
・ヤマブキ(気品 崇高)
・レースフラワー(優雅なたしなみ)
・チョウジソウ(上品な優雅さ)
・ユリ(純潔 無垢)
・バジル(神聖 高貴)
最後に
今回はユリの花言葉などをご紹介させて貰いました。
正直、ユリの品種にはOHやAHなど混乱しそうな情報が盛りだくさんでしたが、どんな品種を見ても凛として綺麗なのが魅力的です。
日本だけでなく、西洋でも古くから親しまれているユリ。
観賞用でもプレゼント用でも、花言葉と結びつけながら大切にしていけたらイイですね☺