- 2025年7月3日

コピーライターで花屋の元店員です。日々の接客で「この植物はどんな意味があるの?」と尋ねられることが多くありました。その中でも特に人気が高いのが、赤い実やグリーンの実が印象的な「ヒペリカム」です。この記事では、ヒペリカムと花言葉を切り口に、種類や品種、フラワーアレンジメントの活用法、育て方や豆知識まで、丁寧に解説していきます。
ヒペリカムとは?基本情報

- 学名:Hypericum
- 和名:西洋キンシバイ(種類によっては「小坊主弟切(コボウズオトギリ)」とも)
- 科属:オトギリソウ科・オトギリソウ属
- 原産地:ヨーロッパ、アジア、アフリカなど広範囲
- 開花期:初夏~夏(5月〜7月頃)
- 特徴:
- 黄色い花を咲かせた後に、赤・ピンク・オレンジ・グリーンなど鮮やかな実(果実)を付けるのが魅力。
- 花は小さく可憐ですが、果実が主役としてフラワーアレンジや花束に使われることが多いです。
良さ
- 実の観賞価値が高い
切り花の脇役として重宝され、バラやカーネーションと組み合わせると花束がぐっと華やかになります。 - カラーバリエーションの豊富さ
実は赤だけでなく、白や緑、茶色っぽいシックな色もあり、季節や用途に合わせて選べます。 - 長持ちする
実は花よりも日持ちがよく、アレンジに使うと長期間楽しめるのが嬉しいポイントです。 - 花言葉が素敵
「きらめき」「悲しみは続かない」など前向きで心を励ます意味があり、ギフトにも最適。 - 丈夫で育てやすい
ガーデニングでも人気で、半日陰でも育つため初心者にも育てやすい植物です。
ヒペリカムの花言葉

ヒペリカムには主に以下のような花言葉があります。
- きらめき
- 悲しみは続かない
- 不滅の愛
- 元気
- 補う
花言葉の意味と由来
1. きらめき
ヒペリカムは黄色い花を咲かせた後に、赤やピンク、オレンジなど光沢のある果実をつけます。その鮮やかに輝く実の姿から「きらめき」というポジティブな花言葉が生まれました。花束やアレンジメントに添えられると、まるで宝石のように光を放つことが由来です。
2. 悲しみは続かない
実は、ヒペリカムの仲間である「セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)」が古くからヨーロッパで心の癒しや憂鬱の軽減に効く薬草として用いられてきました。その効能のイメージから、「悲しみを癒やし、続かないようにする」という意味が花言葉になっています。贈り物にすると「元気を出してね」という優しい気持ちを伝えられるんです。
3. 不滅の愛
ヒペリカムの実は花が終わった後も長く残り、鮮やかさを保ちます。この「花が散っても美しい実で魅せ続ける」姿が、変わらぬ愛情や永遠に続く想いを象徴し、「不滅の愛」という花言葉が生まれました。結婚式のブーケやアレンジにもよく使われるのは、この花言葉とも関係しています。
4. 元気
赤やオレンジの実が、明るく弾けるような生命力を感じさせることから「元気」という花言葉も与えられています。季節の彩りを添えるだけでなく、相手を励ましたいときに贈るのにぴったりです。
5. 補う
ヒペリカムは花だけでなく実も観賞価値があり、花束やフラワーアレンジメントの「隙間を埋めて全体を引き立てる」役割を果たします。その姿から「補う」という花言葉が付けられました。主役を支えながらも自分自身も輝く存在として解釈できます。
花言葉まとめ
ヒペリカムの花言葉は、**「きらめき」「悲しみは続かない」「不滅の愛」「元気」「補う」**といった、前向きで人を励ます意味合いが中心です。特に「悲しみは続かない」という言葉は、ヒペリカムが古くから人々の心を癒やしてきた歴史と強く結びついています。
ヒペリカムの花言葉~色別ver

ヒペリカムは「実の色」によっても異なる花言葉が与えられていて、フラワーアレンジメントやギフトで選ばれるときに意味を込めて使うことができます。
赤い実のヒペリカム
- 花言葉:「きらめき」「情熱」「元気」
- 由来:赤い実は燃えるような活力や生命力を象徴します。その鮮やかさから「輝き」「前向きさ」を感じさせ、恋愛や応援の意味を込めて贈られることも多いです。
白い実のヒペリカム
- 花言葉:「補う」「清らかな心」「無垢」
- 由来:白は純粋さや清潔感を表す色。アレンジではバラやユリなどの豪華な花を引き立てる存在であり「補う」という意味が込められました。結婚式や記念日に選ばれることが多いです。
グリーンの実のヒペリカム
- 花言葉:「悲しみは続かない」「癒し」「希望」
- 由来:緑色は安らぎや癒しを象徴する色。ヒペリカムが薬草(セント・ジョーンズ・ワート)として心を癒す役割を持ってきた歴史とも重なり、「落ち込んでもやがて立ち直れる」という意味を持っています。リラックスや応援を込めた贈り物に最適です。
ピンク・オレンジの実のヒペリカム
- 花言葉:「優しさ」「温もり」「愛らしさ」
- 由来:ピンクやオレンジの実は、柔らかい色合いから「親しみ」「温かい気持ち」を表します。女性や子どもへのプレゼントに人気で、やわらかな愛情や感謝の気持ちを伝えるのにぴったりです。
茶色・ブロンズの実のヒペリカム
- 花言葉:「落ち着き」「安定」「大人の魅力」
- 由来:シックなブラウン系は、深みのある雰囲気から「穏やかさ」「成熟」を象徴します。大人向けのアレンジや秋の装花によく使われます。ビジネスシーンの贈答花にも合います。
色別まとめ
- 赤=きらめき・情熱・元気
- 白=補う・清らかさ・無垢
- 緑=悲しみは続かない・癒し・希望
- ピンク/オレンジ=優しさ・温もり・愛らしさ
- 茶/ブロンズ=落ち着き・安定・大人の魅力
ヒペリカムは実の色によって印象がガラリと変わり、それぞれ素敵な意味が込められています。
特に「赤い実」は元気づけたいとき、「白い実」はブライダル、「グリーンの実」は癒しを伝えたいときによく選ばれます。
ヒペリカムの花言葉は怖い?

結論からいうと、ヒペリカムの花言葉そのものは基本的にポジティブで、怖い意味はありません。
怖いといわれる理由
それでも「怖い」と思われる背景には、いくつかの由来があります。
1. オトギリソウとの関係
ヒペリカムは「オトギリソウ属」に分類されます。
この名前の由来にはちょっと不気味な伝説があります。
- 平安時代、秘薬のレシピを他人に漏らした弟を、兄が斬り殺したという話。
- 「弟切草(オトギリソウ)」=「弟を切った草」という名前が残った。
この伝説が「血」「裏切り」「呪い」と結びつき、「オトギリソウ属=怖い花」というイメージにつながりました。
2. セント・ジョーンズ・ワート(西洋弟切草)の薬草伝説
ヒペリカムの仲間であるセント・ジョーンズ・ワートは、古代ヨーロッパで「悪霊を払う草」として使われていました。
- 魔除けや儀式に利用
- 精神を落ち着ける薬草(うつ症状の緩和など)として利用
こうした宗教的・呪術的な背景が「ちょっと不気味」と感じられることがあります。
実際の花言葉は前向き
ただし、ヒペリカムそのものの花言葉は「光」「癒し」「希望」を象徴しており、怖いイメージはまったくありません。
むしろ「悲しみは続かない」という言葉は、過去の伝説や薬草としての効能をポジティブに解釈して生まれたものです。
怖いよりも癒しが強い
- ヒペリカムの花言葉は 前向きで癒し系(きらめき・元気・不滅の愛など)。
- 「怖い」と言われるのは、**オトギリソウの伝説(弟切草=弟を斬った草)**や、魔除けの薬草のイメージが影響。
- 実際に花束やアレンジで使う場合は、むしろ「癒し」「励まし」の象徴としてとても良い意味を持ちます。
ヒペリカムの面白いエピソード

- 聖ヨハネとの関わり
ヒペリカムは「セント・ジョーンズ・ワート(聖ヨハネ草)」とも呼ばれ、古くからヨーロッパで薬草として利用されてきました。特にヨハネの祝日前後に採取されたものは、精神を癒す力があると信じられていたのです。 - 薬用としての歴史
中世ヨーロッパでは、傷薬や精神安定のハーブとして重宝されました。現在でも「セントジョーンズワート」はハーブティーやサプリとして、リラックスやストレス緩和の目的で使われています。 - 花と実の二度楽しめる植物
花が咲いた後に実が色づくため、ひとつの植物で季節の移ろいを感じられるのも大きな魅力です。
ヒペリカムは、見た目の可愛らしさに加え、古代から人々の生活に寄り添ってきた歴史を持つ奥深い植物なんです。
ヒペリカムの種類と特徴

ヒペリカムはオトギリソウ科の仲間で、学名は Hypericum androsaemum。和名では「西洋弟切草(セイヨウオトギリソウ)」とも呼ばれます。原産地はヨーロッパや中国、トルコなど広く分布し、日本でも園芸用や花材として流通しています。黄色の小さな花を咲かせ、その後に丸い実をつける様子が特徴的です。
ヒペリカムの花言葉には「きらめき」「悲しみは続かない」「元気」などがあります。これは太陽のように輝く花姿や、明るい印象の果実の見た目に由来すると言われています。
人気のヒペリカム品種
花屋で特に人気の品種は、赤色の実が鮮やかなタイプです。赤い実はバラやガーベラなどの花束やブーケに組み合わせやすく、女性へのプレゼントや誕生日ギフトにも選ばれます。その他、ピンクやオレンジ、ホワイトの品種もあり、季節やシーンに応じたカラーが楽しめます。
色ごとの品種と見た目
- 赤色:華やかで情熱的な印象。バラとの相性抜群。
- ピンク:やさしく愛らしい雰囲気。子供や女性への贈り物に人気。
- オレンジ:元気で明るい表現が可能。お祝いシーンに最適。
- ホワイト:清楚で上品。結婚式やリースのアクセントに。
- グリーン:落ち着きと癒しのイメージ。花束のデザインを引き立てる役割。
開花時期と楽しみ方
ヒペリカムは6月から8月頃に黄色い花を咲かせ、夏から秋にかけて実が色づきます。開花と同時に楽しむこともできますが、実が付き始める季節が最も華やかです。花瓶に切り花として飾ると、部屋全体の雰囲気を明るく演出できます。
ヒペリカムのフラワーアレンジメント

フラワーアレンジメントにおいて、ヒペリカムは主役の花を引き立てる名脇役です。花色や質感に変化を与え、バラやガーベラなど華やかな花との組み合わせに最適です。特にクリスマスや誕生日のアレンジメントには欠かせない植物といえます。
ヒペリカムを使ったアレンジメント例
- ブーケ:バラと赤色のヒペリカムを組み合わせることで、華やかで大人っぽいブーケに。
- リース:グリーンの実を用いると、自然で落ち着いたリースが完成。
- 花瓶アレンジ:オレンジやピンクの実で季節感を表現し、部屋のアクセントに。
シーン別のヒペリカムアレンジ
- 誕生日:元気を表現するオレンジや赤色の実を用いた花束。
- クリスマス:ホワイトやグリーンの実を加えたフラワーアレンジメント。
- お祝い:ピンクの実を取り入れてやさしい印象を演出。
ヒペリカムのドライフラワー活用法
ヒペリカムは乾燥しても実の質感を保つため、ドライフラワーにも向きます。ドライ化したヒペリカムはリースやスワッグに最適で、時間が経っても部屋を彩るアクセントになります。
ヒペリカムの育て方と管理法

ヒペリカムは丈夫な植物ですが、適切な育て方や管理法を知ることで長く楽しめます。
鉢植えとしての育て方
自宅で鉢植えにする際は、日当たりのよい場所を選ぶことが必要です。太陽の光をたっぷり浴びることで、花姿も美しく、実も豊かに育ちます。土は水はけのよいものを用意しましょう。
季節ごとの手入れ方法
- 春:剪定と追肥を行い、成長を促す。
- 夏:開花時期なので水やりをしっかり管理。
- 秋:実が色づく時期。支柱を立てて花姿を整える。
- 冬:寒さに注意し、必要なら室内に取り込む。
注意すべき病害虫
ヒペリカムは比較的病害虫に強い植物ですが、アブラムシやハダニが発生することがあります。定期的なチェックと早めの対応が必要です。
ヒペリカムを使った特別なプレゼント
花屋の現場では、ヒペリカムを使ったギフトが多く販売されています。その理由は、花言葉や見た目が持つ特別感にあります。
誕生日やクリスマスに最適なギフトアイデア
ヒペリカムをバラやガーベラと合わせた花束は、誕生日やクリスマスのプレゼントに最適です。赤色やピンクの実がアクセントとなり、華やかさと温もりを演出できます。
ヒペリカムを贈る理由
「悲しみは続かない」「きらめき」という花言葉は、贈り物に込める意味として大変人気があります。元気や希望を伝えるフラワーとして、女性や大人への贈答に選ばれます。
ヒペリカムの香りと雰囲気を楽しむ方法
ヒペリカム自体は強い香りを持ちませんが、花屋では香りのあるバラやキキョウと合わせ、全体の雰囲気を豊かに演出することが多いです。部屋に置くと見た目と空気感で癒しを感じられます。
ヒペリカムに関する秘密と豆知識
ヒペリカムの怨念?知られざる話
「弟切草(オトギリソウ)」の名前の由来には少し怖い伝説があります。薬草の秘密を漏らした弟を兄が斬ったという逸話から「弟切草」と呼ばれるようになりました。この怨念めいた由来が、花言葉の「悲しみ」にも関連しています。ただし現在のヒペリカムは、癒しや希望を象徴する植物として親しまれています。
ヒペリカムを取り入れたイベント例
公園やイベントでは、ヒペリカムを使ったリース作りやフラワーアレンジメント体験が開催されることもあります。特に日本ではクリスマスシーズンに販売が増え、花屋での流通量も多くなります。
ヒペリカムの他は?日本で人気の花々
日本で人気の高い花を10種類、それぞれの良さを含めてご紹介します。
- チューリップ
春の花の代表格で、色の種類が豊富。赤は情熱、黄色は友情、白は純粋さを象徴し、贈る相手やシーンに合わせやすいのが魅力です。球根から育てる楽しさもあります。 - 薔薇
華やかさと香りの高さで世界中から愛される花。赤は愛、白は清らかさ、ピンクは感謝を表し、特別な日や記念日の贈り物に最適です。園芸でも切り花でも人気が高いです。 - 桜
日本の春を象徴する花で、短い開花期間が「儚さ」と「美しさ」を引き立てます。花見文化を通じて、人々を集める力を持ち、心を和ませる魅力があります。 - ひまわり
夏を代表する明るい花。太陽に向かって咲く姿が元気や希望を与えてくれます。黄色の花が一面に広がる景色は壮観で、ガーデニングや観光資源としても人気です。 - ユリ
優雅で清楚な花姿が特徴。純潔や高貴さを象徴し、ブライダルや仏花など幅広い用途で親しまれています。香りの強い品種もあり、存在感が大きい花です。 - カーネーション
母の日に欠かせない花。赤は母への愛、ピンクは感謝、白は純粋な愛情を表すなど、色ごとの花言葉が充実しています。日常的なギフトとしても人気です。 - 胡蝶蘭
高級感と上品さを兼ね備えた花で、開店祝いや就任祝いなどによく使われます。長く花を咲かせる特性から、縁起の良い贈り物として重宝されています。 - アジサイ
梅雨の時期を彩る花。土壌によって青やピンク、紫に色を変えるユニークさが魅力です。和の庭園に合うだけでなく、洋風ガーデンにも映えます。 - コスモス
秋を代表する可憐な花。細い茎に揺れる花姿が優雅で、秋風とともに楽しむことができます。ピンクや白、赤のグラデーションが美しく、野原一面を彩ります。 - スミレ
小さくも可愛らしい花で、道端や庭先でも親しまれています。紫や白の色合いが可憐で、春の訪れを感じさせてくれる存在です。古くから文学や歌にも登場する花です。
まとめ:ヒペリカムの楽しみ方
ヒペリカムの持つ多様な魅力
ヒペリカムは花色や実のカラーが豊富で、花束やアレンジメント、リースに幅広く活用できる植物です。花言葉もポジティブで、元気や希望を伝える贈り物として人気があります。
今後のヒペリカムとの関わり方
花屋やイベントだけでなく、自宅の鉢植えや庭、公園の景観植物としても楽しめるヒペリカム。日常に取り入れることで、生活にきらめきと彩りを与えてくれる存在です。ぜひ次に花屋を訪れる際は、ヒペリカムをチェックして、その魅力を自分の時間に取り入れてみてください。
ライター紹介 Writer introduction

さとすけ
花屋で働いてた日本男児(O型) コピーライターの経験も活かし花に関して、わかりやすく&信ぴょう性がある記事作りを心掛けながら配信中。 instagramでは「動く!4コマ漫画~花言葉劇場」を投稿しています。
