
カラジュームの花言葉は「喜び」「歓喜」「あなたは魅力に満ちている」といった明るい意味を持つことで知られています。花屋の元店員である私が、カラジュームの種類や育て方、インテリア活用術まで丁寧にご紹介します。
カラジュームとは?基本情報

- 分類:サトイモ科 カラジューム属
- 原産地:南米(ブラジル、ペルーなどの熱帯地域)
- 特徴:多年草で、観葉植物として広く栽培されます。大きなハート型の葉に、白、緑、赤、ピンクなどの鮮やかな模様が入るのが最大の魅力。
- 栽培:球根から育つ植物で、春から夏にかけて生育し、秋から冬は休眠します。直射日光は苦手で、半日陰が適しています。
良さ
- カラーバリエーション豊富
葉が主役の植物で、色彩や模様が個性的。インテリアに映える観葉植物として人気です。 - 育てやすい
半日陰や明るい室内で楽しめるため、初心者でも栽培しやすいです。 - 夏の室内を華やかに
花ではなく葉を鑑賞する植物なので、夏の暑い時期でも鮮やかさを保ちます。 - コンパクトで飾りやすい
鉢植えや寄せ植えに適しており、ベランダや室内でも空間を彩ってくれます。
カラジュームの花言葉

カラジュームは葉の美しさを楽しむ観葉植物ですが、花言葉もしっかりと存在しています。
- 「喜び」
色とりどりの葉が心を明るくしてくれることから、見る人に喜びを与えるという意味が込められています。 - 「歓喜」
カラフルで華やかな葉が祝祭の雰囲気を漂わせることから、明るさや楽しさを象徴します。贈り物にもぴったりです。 - 「あなたは魅力に満ちている」
さまざまな模様や色を見せる葉の個性が、人の持つ魅力を表すとされます。特に恋愛や友情の場面で贈られると素敵な意味を持ちます。 - 「元気をくれる存在」
夏の強い日差しの中でも生き生きと葉を広げる姿から、活力やポジティブさを表現しています。
花言葉に込められた背景
カラジュームは花ではなく葉がメインで鑑賞される珍しいタイプの植物です。そのため「葉の色や模様そのものが言葉を語る」とされ、生命力や個性の象徴とされています。
特に熱帯原産らしい鮮やかな彩りが「喜び」「歓喜」といった前向きな意味合いを強く結びつけています。
カラジュームの花言葉~色別ver

赤系のカラジューム
- 花言葉:「情熱」「熱い思い」「勇気」
- 鮮やかな赤やピンクが中心の葉は、恋愛やエネルギーを象徴します。恋人や大切な人への贈り物にも向きます。
白系のカラジューム
- 花言葉:「清純」「純粋な心」「新しい始まり」
- 白が基調の品種は清らかで涼やかな印象を与えます。新生活の門出や、爽やかさを伝えたい場面に適しています。
ピンク系のカラジューム
- 花言葉:「優しさ」「可憐」「あなたを思う気持ち」
- 柔らかなピンクの葉は愛情や思いやりを表現します。友情や恋愛にまつわるポジティブなメッセージとしてよく使われます。
緑系のカラジューム
- 花言葉:「健康」「繁栄」「調和」
- 緑を基調とする葉は自然や生命力を象徴します。家庭や職場の安定、癒しの意味を込めて飾られることが多いです。
赤と緑のコントラスト(斑入り)
- 花言葉:「個性」「華やかさ」「あなたは魅力に満ちている」
- カラジューム特有の鮮やかな斑入り模様は、唯一無二の個性を象徴し、特に「人を惹きつける魅力」を示すとされます。
色別まとめ
- 赤 → 情熱・勇気
- 白 → 清純・新しい始まり
- ピンク → 優しさ・愛情
- 緑 → 健康・繁栄
- 赤×緑などの斑入り → 個性・魅力
カラジュームの花言葉の由来

カラジュームの花言葉の背景には、その特徴的な「葉の美しさ」や「生育のサイクル」が大きく関わっています。
1. 「喜び」「歓喜」
- カラジュームは花ではなく、赤・白・ピンク・緑など色鮮やかな葉が主役です。
- その華やかな葉模様は、まるで絵具を散らしたようで見る人の気持ちを明るくします。
- そこから「喜び」「歓喜」という前向きな花言葉がつけられたといわれます。
2. 「あなたは魅力に満ちている」
- カラジュームの葉は一枚ごとに模様や色の出方が異なり、同じ株でも個性豊かです。
- その唯一無二の美しさが、人の個性や魅力を象徴するものとされ、
**「あなたは魅力に満ちている」**という花言葉につながりました。
3. 「元気をくれる存在」
- 熱帯原産のカラジュームは、真夏の強い日差しの中でも生き生きと葉を広げます。
- また、休眠期を越えて翌年再び鮮やかな葉を展開する姿は「生命力」や「再生」を連想させます。
- こうしたたくましさから「元気」や「活力」を表す意味が込められるようになりました。
4. 「色彩」や「天使の翼」との関係
- 英語圏ではカラジュームに “Angel wings(天使の翼)” や “Heart of Jesus(イエスの心)” といった別名があります。
- 大きなハート形の葉や、翼を広げたような葉姿からインスピレーションを受けたものです。
- これらの呼び名もまた、「愛」「守護」「喜び」といったポジティブな意味を持つ花言葉に結びついています。
由来のまとめ
カラジュームの花言葉は、
- 葉の鮮やかさ → 喜び・歓喜
- 葉模様の唯一無二の個性 → あなたは魅力に満ちている
- 強い生命力 → 元気をくれる存在
- ハート形や翼のような姿 → 愛や守護の象徴
といった植物の特徴から生まれたものなんです。
カラジュームの花言葉は怖いの?

花言葉には「怖い意味」が付いている植物もありますが、カラジュームの場合は基本的に怖い花言葉はありません。ただし、観葉植物としての姿や一部のイメージから、「ちょっと不思議」「少し怖い」と感じられる要素はあります。
怖いと感じるかもしれない理由
1. 毒性がある
カラジュームはサトイモ科の植物で、葉や茎にシュウ酸カルシウム結晶(針状結晶)を含むため、誤って口にすると口内や喉が痛むことがあります。
→ そのため「美しいけれど危険」というイメージから、海外では注意を呼びかける文脈で「怖い」と表現されることも。
2. 冬に「枯れる」ように見える
秋になると地上部が完全に枯れ落ちてしまい、球根だけが残ります。
植物に慣れていない人からすると「突然死んだように見えて不気味」と感じるかもしれません。
→ でも実際は休眠で、翌春にはまた鮮やかな葉を広げる「復活の植物」なんです。
3. 派手な模様の印象
赤や白の斑模様が血管や心臓を連想させるため、特に「Heart of Jesus(イエスの心)」という別名には、神秘的で少し怖さを感じる人もいるようです。
怖い意味は無い
カラジュームの公式な花言葉は「喜び」や「魅力」といった明るい意味で、怖いものではありません。
ただし、
- 毒性があること
- 枯れたように見える休眠サイクル
- 派手な模様のインパクト
これらが組み合わさって、一部の人に「ちょっと怖い植物」と捉えられることはあります。
カラジュームの面白いエピソード

- 「画家のパレット」と呼ばれる
色鮮やかな模様の葉が絵具を散らしたように見えることから、英語圏では「Angel wings(天使の翼)」や「Heart of Jesus(イエスの心)」といった別名もあります。 - 休眠のサイクルがユニーク
秋になると地上部が枯れて、球根だけで冬を越します。見た目は枯れたように見えても、春になると再び華やかな葉を展開するため、「再生」「復活」を象徴する植物とされることもあります。 - 品種改良が盛ん
19世紀のヨーロッパでは、カラジュームの葉模様の美しさに魅せられた園芸家がこぞって品種改良を行い、今でも数百種以上のカラフルな品種が存在します。
カラジュームの種類に迫る

カラジューム(別名カラジウム)は熱帯アメリカ原産の観葉植物で、球根から育つ多年草です。ハート型の葉に赤やピンク、白や緑の模様が入り、インテリア性が高く人気を集めています。種類によって葉脈の色や模様が大きく異なるため、好みに合わせて選べるのが大きな魅力です。
人気のカラジューム品種
園芸市場では「レッドフラッシュ」「ホワイトクリスマス」「フレイダヘムシー」などが人気です。赤い葉脈が力強い印象を与える品種、白を基調とした清涼感のある品種、柔らかいピンク色を含む優美な品種など、選択肢は豊富です。それぞれの品種が持つ個性は、花言葉の「魅力」を体現しています。
ピンクシンフォニーの特徴と魅力
「ピンクシンフォニー」は、淡いピンクと緑のコントラストが美しい品種です。葉脈に走る繊細な模様が芸術的で、女性的な柔らかさや可憐さを印象付けます。花屋の店頭でも特に人気が高く、プレゼント用としても選ばれることが多い植物です。その姿はインテリアに調和し、優しさを空間に添える存在となります。
カラディウムの他の種類
カラディウムは非常に多くの種類を持ち、世界中で品種改良が行われています。赤系の葉が強調されたもの、白や緑が主体で清潔感あふれるもの、またピンクのグラデーションが楽しめるものなど、選択肢の幅が広いです。花屋として働いていた頃、お客様が「自分の部屋に合う色合いの観葉植物を探している」と相談されたとき、カラジュームは最適な提案の一つでした。
カラジュームの育て方ガイド

カラジュームの栽培は、室内でも比較的容易に楽しめます。観葉植物初心者でも成功しやすいですが、いくつかの管理ポイントを押さえることが必要です。
室内での育て方
室内で育てる場合は、直射日光を避け、明るい半日陰に置くのが目安です。過度な乾燥を避けるため、葉に霧吹きをして湿度を保ちましょう。カラジュームは光が強すぎると葉が焼けるため、レースカーテン越しの柔らかな光が理想です。植え付け時は球根を浅めに植え、鉢植えに適した排水性のよい土を使用してください。
冬越しに必要な管理方法
熱帯アメリカ原産の植物であるため、寒さに弱い性質を持ちます。秋になると葉が枯れて休眠に入るため、冬越しでは球根を掘り上げ、乾燥した場所で保管するのが基本です。室内で管理する場合は、気温が10度を下回らない場所に置くのが必要です。花屋勤務の頃、冬の球根の保存に失敗すると翌年芽が出ないこともあり、管理の大切さを実感しました。
肥料と水やりのポイント
生育期は肥料を月に2回程度与えるのが目安です。緩効性肥料や液体肥料を利用すると良いでしょう。水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与え、過湿にならないように注意します。特に鉢植えでの栽培では、受け皿に水がたまらないよう管理してください。肥料と水やりのバランスが、鮮やかな葉色を保つ秘訣です。
カラジュームを使ったインテリア

カラジュームはインテリア観葉植物として高い評価を得ています。その独特な模様や色彩が、空間を彩る効果を発揮します。
カラジュームの模様と配置例
赤やピンクの葉脈が美しい品種はリビングに配置すると華やかさを演出します。白を基調とした模様の品種は寝室や書斎に置くと清潔感を醸し出します。鉢植えを組み合わせて配置することで、複数の種類を同時に楽しむことも可能です。花屋として実感するのは、模様の持つ視覚的効果が空間全体に影響を与える点です。
風水におけるカラジュームの効果
風水の観点からも、カラジュームは「喜び」や「調和」を象徴する植物とされます。特に赤やピンクの葉は愛情運や人間関係を高める効果が期待されます。緑や白の模様は健康運や浄化作用を持つとされ、配置場所によって意味が異なります。観葉植物としての美しさと風水効果の両面から、多くの家庭で取り入れられています。
カラジュームをプレゼントする際の注意点
カラジュームは誕生花としても人気があり、特に夏のプレゼントに適しています。ただし、寒さや乾燥に弱いため、贈る相手の住環境に配慮することが必要です。また、シュウ酸カルシウムを含むため、小さなお子様やペットがいる家庭では置き場所に注意が必要です。花屋勤務時代、カラジュームをプレゼントとして選ぶ方には、必ずこの点をお伝えしていました。
カラジュームの育成におけるさらなる知識

カラジューム栽培をより深く楽しむためには、球根や栽培環境についての理解が欠かせません。ここからはさらに専門的な知識をご紹介します。
球根と鉢植えの違い
カラジュームは球根植物であり、鉢植えにすることで観葉植物として楽しめます。球根を直接土に植え付けて育てる方法もありますが、鉢植えは移動や管理が容易です。鉢植えならインテリアに合わせた自由な配置が可能であり、季節に応じて移動もできます。
乾燥や寒さへの対策
乾燥と寒さはカラジュームにとって大敵です。乾燥対策としては加湿器の使用や霧吹きが有効です。寒さへの対策としては、冬越し時に室内での保管を徹底し、球根を温度変化の少ない場所で保存することが重要です。花屋としての経験上、これらの対策を怠ると翌年の栽培に大きな影響を及ぼします。
サステナブルなカラジューム栽培
近年はサステナブルな観葉植物栽培が注目されています。カラジュームも同様に、有機肥料を用いた栽培や、再利用可能な鉢や土を活用する取り組みが広がっています。栽培過程で環境負荷を減らすことは、植物を愛する人にとって大切なテーマです。花屋として、持続可能な栽培を意識することで、カラジュームの魅力を次世代へつなげることができるでしょう。
カラジュームの他は?日本で人気の花々
- チューリップ
春の代表的な花で、カラフルな色合いが魅力。花壇や鉢植えでも育てやすく、子どもから大人まで親しみやすい存在です。花言葉は「思いやり」で、贈り物としても人気です。 - 薔薇(バラ)
優雅さと香りを兼ね備えた花の女王。品種や色が豊富で、愛や情熱を象徴する存在としてウェディングや記念日の贈り物に最適です。観賞用にもインテリアにも映えます。 - 桜
日本の春を象徴する花。短い開花期間ゆえの儚さが人々の心を惹きつけます。お花見の文化を通して人々をつなぎ、景観としても大きな魅力を持ちます。 - ひまわり
夏を代表する元気いっぱいの花。太陽を思わせる鮮やかな黄色は見る人に活力を与えます。花言葉は「憧れ」で、子どもから大人まで広く愛されます。 - カーネーション
母の日に欠かせない花。赤は愛、ピンクは感謝など、色ごとに異なる花言葉があり、贈る人の気持ちを伝える花として人気です。切り花としても長持ちします。 - アジサイ
梅雨を彩る花で、土壌の酸度によって青やピンクに色が変わる不思議さが魅力です。雨の日の庭や公園を明るくし、季節感を楽しめる花として親しまれています。 - コスモス
秋を代表する花で、風に揺れる姿が可憐です。花言葉は「調和」や「謙虚」で、さりげない美しさが魅力。庭先や道端で見かけると、心が和みます。 - 梅
春の訪れを告げる香り高い花。寒さに耐えて咲く凛とした姿は強さを象徴します。実を結ぶ楽しみもあり、花と実の両方で親しまれる日本らしい花です。 - 牡丹(ボタン)
「百花の王」と称される豪華な花。大きな花びらが重なり合う姿は圧倒的で、和の庭園を彩る存在です。美と富貴を象徴する縁起の良い花とされています。 - 胡蝶蘭
上品で気品あふれる花。長く咲き続ける特性から、開店祝いや就任祝いなどフォーマルな贈り物として人気です。多様な品種があり、観賞用としても高く評価されています。
まとめ
カラジュームの花言葉は「喜び」「歓喜」「あなたは魅力に満ちている」といったポジティブな意味を持ちます。種類や品種ごとに異なる模様や色彩は、室内インテリアとしても強い存在感を発揮します。育て方の管理や冬越しの方法を理解すれば、毎年美しい姿を楽しむことが可能です。花屋の元店員としての経験からも、カラジュームは観葉植物の中でも特に人を惹きつける力を持つ植物だと感じます。誕生花としての贈り物や風水的な活用も含めて、ぜひカラジュームの世界を楽しんでみてください。
ライター紹介 Writer introduction

さとすけ
花屋で働いてた日本男児(O型) コピーライターの経験も活かし花に関して、わかりやすく&信ぴょう性がある記事作りを心掛けながら配信中。 instagramでは「動く!4コマ漫画~花言葉劇場」を投稿しています。

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