- 2025年7月22日

こんにちは。コピーライターで花屋の元店員です。今回は「コリウス」と「花言葉」について丁寧にご紹介します。コリウスは葉色が美しいシソ科の植物であり、観葉植物としても人気があります。その花言葉には「健康」「善良な家風」「絶望的な恋」といった意味が込められています。この記事では誕生花としての意義から育て方、寄せ植えやギフトのアイデアまで、幅広く解説していきます。
コリウスとは?基本情報

- 学名:Coleus scutellarioides
- 分類:シソ科コリウス属(またはプレクトランツ属に含める場合も)
- 原産地:熱帯アジア、アフリカ
- 草丈:20cm~1mほど
- 特徴:花よりも「葉」の色彩や模様を楽しむ観葉植物。赤、黄、緑、紫、ピンクなど鮮やかな葉色が特徴で、品種によって模様や形も多様です。
- 栽培:日当たりを好みますが真夏の直射日光では葉焼けしやすいため、半日陰が理想。水切れに弱く、夏はこまめな水やりが必要です。
良さ
- 葉の美しさ
花に負けないカラフルさを持つ葉が最大の魅力。寄せ植えや庭のアクセントにピッタリです。 - 育てやすさ
丈夫で発芽率も高く、園芸初心者でも成功しやすい植物。挿し芽で簡単に増やせるのも人気の理由。 - バリエーションの豊富さ
数百以上の園芸品種があり、葉色や模様の組み合わせはほぼ無限。好みに合わせて選ぶ楽しみがあります。 - 季節感を演出
特に夏の庭を彩る代表的な存在で、涼しげな印象を与えるものからビビッドで華やかなものまで幅広い雰囲気を演出。 - 室内観葉としても人気
コンパクトな品種は鉢植えに適しており、室内でも楽しめます。
コリウスの花言葉

- 健康
鮮やかな葉色と生命力あふれる成長から、「健康」を象徴する花言葉が付けられています。特に夏の強い日差しの下でも元気に育つ姿が、生命力や健やかさを連想させます。 - 善良な家風
シソ科で育てやすく、増やしやすい特性から「家の繁栄」や「家庭の安らぎ」を表すとされます。日本では家庭園芸で親しまれてきたため、家族や家の雰囲気を良くする縁起の良い植物と考えられてきました。 - 絶望的な恋
コリウスの花言葉の中で意外性を持つもの。葉は華やかで魅力的ですが、花は小さく目立たないことから「報われない恋」や「片思いの切なさ」に例えられたといわれます。華やかな外見の奥に秘められた複雑な感情を表す象徴的な言葉です。
花言葉の由来
- 「健康」や「善良な家風」
旺盛に育ち、挿し芽でも次々に増える性質が「健全さ」「家の繁栄」と結びついたとされています。 - 「絶望的な恋」
華やかな葉に注目が集まり、花がほとんど見向きもされないことが由来とされます。華麗さの裏にある切なさを込めた言葉です。
贈り物としての意味
- 家庭や友人に贈る場合:健康祈願や家族円満の象徴として喜ばれます。
- 恋愛の場面で贈る場合:その人への強い思いと同時に「叶わぬ想い」を暗示することもあるため、少し注意が必要です。
コリウスの花言葉~色別ver

コリウスは花よりも「葉」を楽しむ観葉植物ですが、葉の色彩の豊かさにちなみ「色別の花言葉」も伝えられています。一般的には次のように解釈されています。
赤系(赤・ワインレッド)
- 意味:情熱・愛情・生命力
- 由来:赤色の葉は強いエネルギーを象徴し、燃えるような情熱や恋の気持ちを表すとされます。夏の日差しに映える鮮やかさが「生きる力」をイメージさせます。
紫系(紫・黒紫)
- 意味:高貴・尊厳・秘められた想い
- 由来:紫色は古来より高貴な色とされ、気品や神秘を表します。また、コリウスの花が小さく目立たないことと重なり、「目立たないけれど強い思い」を象徴するといわれています。
黄色・黄緑系
- 意味:健康・繁栄・幸福
- 由来:太陽を思わせる明るい色合いは、元気や家庭の繁栄を表します。園芸的にも丈夫で育ちやすいことから「家族を明るく照らす存在」という解釈に結び付けられています。
緑系
- 意味:安らぎ・調和・誠実
- 由来:緑は自然そのものの色で、穏やかさや癒やしを象徴します。寄せ植えで他の色を引き立てる役割を持つことから、「人との調和」や「誠実さ」を表す花言葉につながりました。
ピンク系
- 意味:優しさ・純粋な愛・思いやり
- 由来:やわらかな色調は心を和ませ、恋人や家族への優しい気持ちを表すとされます。強い印象の赤よりも、穏やかな愛情のニュアンスが込められています。
補足
- 全般的な花言葉(「健康」「善良な家風」「絶望的な恋」)に、色ごとの象徴が加わることでより深い意味合いを持たせることができます。
- 贈り物やガーデニングで選ぶとき、色の花言葉を意識すると、気持ちを込めやすくなります。
コリウスの花言葉は怖いの?

「コリウスの花言葉は怖いの?」と検索される人がおられますが、それは コリウスに「絶望的な恋」という少しネガティブで切ない意味が含まれている ためです。では詳しく見ていきましょう。
なぜ「絶望的な恋」という花言葉がついたのか
- 葉ばかりが注目されるから
コリウスは鮮やかな葉で人気ですが、花は小さく目立たない存在です。そのため「美しい葉の陰で花が見向きもされない」=「報われない恋」に例えられました。 - 華やかさとの対比
外見(葉)は華やかで目を引くのに、内側(花)は忘れられがち。このコントラストが「叶わない恋の悲しみ」として表現されたといわれます。 - 西洋文化の影響
花言葉は19世紀ヨーロッパの「花の言葉遊び」から広まりました。時に皮肉や悲恋を込めることもあり、コリウスもその一例です。
怖い花言葉と明るい花言葉の両面
- 怖い側面:「絶望的な恋」 → 切なさや報われない気持ちを象徴。
- 明るい側面:「健康」「善良な家風」 → 家庭円満や長寿を願うポジティブな意味。
つまり、コリウスは「光と影の両面を持つ花言葉」を持っている植物なのです。
贈り物のときの注意点
- 家庭や友人向け → 「健康」「善良な家風」の意味で安心して贈れる。
- 恋愛関係の相手へ → 「絶望的な恋」の意味が強調されると誤解を招くこともあるため、注意した方がいいです。
まとめると、コリウスの花言葉は「怖い」というよりも、美しいけれど切なさを秘めた奥深い意味を持っていると言えます。
コリウスにまつわる面白いエピソード

- 名前の由来
「コリウス」はギリシャ語の「鞘(ケース)」を意味する「koleos」に由来。これは花の形が小さな鞘のように見えることから名づけられました。 - 江戸時代から日本で親しまれてきた
明治初期に本格的に輸入されましたが、実は江戸時代にも「金襴紫蘇(きんらんじそ)」の名で栽培記録が残っています。シソ科であるため、和の園芸文化にもすぐに馴染んだと言われています。 - 園芸大会の人気種目
海外では19世紀に「コリウスの品評会」が盛んに開かれ、葉の模様や色の美しさを競う大会がありました。今もアメリカやヨーロッパで新品種の発表が人気を集めています。 - アートやデザインのモチーフ
独特の葉模様は、ファッションやインテリアのデザインにもインスピレーションを与えてきました。鮮やかな葉をドライにして押し花のように使う楽しみ方もあります。
コリウスの誕生花としての意義
「金襴紫蘇」「錦紫蘇」とも呼ばれることがあり、鮮やかなリーフカラーで知られています。誕生花としては10月11日が有名で、この日は多くの人が「健康」や「善良な家風」という花言葉と共に祝福を受けます。誕生花にはその人の人生を象徴する特別な意味があり、コリウスもまた家庭や愛情を大切にする思いを表現する花です。
コリウスと誕生日
誕生日に贈られる誕生花は、その人の性格や人生の象徴として受け止められます。コリウスを誕生日に贈ると、健康を願う気持ちや家庭を大切にする思いが伝わります。例えば10月11日生まれの方には特に深い意味を持ち、ギフトとしての価値が高まります。バラやカーネーションなど定番の誕生花とは違い、個性を重視したいときにおすすめの植物です。
誕生花としてのコリウスの魅力
コリウスは花よりも葉色の美しさに特徴があります。赤や黄色、ピンク、紫など多彩なカラーがあり、葉っぱ自体がフラワーのように観賞できます。健康や家庭を象徴する花言葉にふさわしく、寄せ植えや室内での観葉植物としても強い人気を誇ります。誕生花の中でも独特の存在感を放ち、シュウメイギクやキバナコスモス、クジャクアスターなど他の誕生花と比べても際立った魅力を持ちます。
他の誕生花との比較
誕生花としてのコリウスは、バラやカーネーションのように愛情を直接的に表現するものではありません。その代わり、生活の基盤である「家庭」や「健康」を象徴する点が特徴的です。例えばフウセントウワタやヘレニウムがユニークな外見で注目を集める一方、コリウスはリーフの美しさで日常を彩ります。その意味で、日本の四季や家庭に寄り添う植物といえるでしょう。
コリウスの栽培方法とケア

花屋時代、コリウスは初心者にも人気のある植物でした。葉色が豊かで育てやすい特性を持つため、家庭や室内の観賞用として向いています。ここでは水やりや日当たりなど、栽培方法のポイントを解説します。
水やりのポイント
コリウスは水切れに弱い植物です。夏の時期には特に注意が必要で、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりを行いましょう。ただし過湿にも注意が必要で、鉢底から水が流れる程度に与えるのが理想的です。水やりは朝方に行うと葉の様子も元気になります。
日当たりと育成環境
コリウスは日当たりを好みますが、真夏の直射日光は葉焼けの原因になります。半日陰や日陰で管理する方法が効果的です。特に室内では窓際に置くと健康的に育ちます。東南アジアを原産地とするため、暖かさに強い一方で寒さには弱く、冬場の管理には注意が必要です。
観葉植物としてのコリウスの育て方
観葉植物として楽しむ場合、カラーや品種を組み合わせるとより魅力的に観賞できます。Coleus という属名で流通し、品種ごとにリーフの模様や色合いが異なります。寄せ植えやフラワーアレンジメントに取り入れることで、家庭の雰囲気を一層明るくできます。
コリウスの寄せ植えアイデア

寄せ植えの中でもコリウスは非常に人気があります。葉色の多様さが他の植物を引き立て、花壇や鉢植えで華やかな演出が可能です。
他の植物との組み合わせ
コリウスはキバナコスモスやバラとの相性が良く、鮮やかなカラーコントラストを生み出します。また、シュウメイギクやフウセントウワタと組み合わせると、和風から洋風まで幅広い表現ができます。リーフの美しさを活かすため、花よりも背景としての役割を担うこともあります。
観賞目的のフラワーアレンジメント
フラワーアレンジメントにコリウスを加えると、花材全体が引き締まります。葉っぱが主役の役割を果たし、バラやカーネーションと共にアレンジすることで、愛情や健康を象徴するギフトとして完成度が高まります。特に黄色やピンクの葉色は、明るさと元気を表現するのにピッタリです。
季節ごとの寄せ植え
夏はビビッドな葉色を強調した寄せ植え、秋は深い紫や赤のリーフを使った落ち着いた雰囲気の寄せ植えが楽しめます。冬場は寒さに弱いため室内での観賞がおすすめです。季節ごとに葉色が変化する様子を観察することも、コリウスならではの魅力です。
贈り物にピッタリなコリウス

コリウスはギフトとしても魅力的な植物です。花よりも長持ちし、家庭での観賞に適しているため、誕生日や記念日のプレゼントにぴったりです。
ギフトとしての選び方
ギフト用に選ぶ際は、葉色のバリエーションや鉢のデザインを考慮しましょう。健康や善良な家風を象徴する花言葉があるため、家庭向けの贈り物に適しています。葉っぱの様子が元気で鮮やかなものを選ぶと、受け取る人も喜びます。
コリウスの魅力的なプレゼント方法
フラワーアレンジメントに加えたり、他の観葉植物と寄せ植えにしたりすると、特別感が増します。コリウス単体でも存在感があるため、誕生日や季節のギフトに選ぶと印象的です。バラやカーネーションとの組み合わせで愛情を表現することもできます。
コリウスを使った特別な贈り物
コリウスを使ったテラリウムや小さな花壇風のアレンジは、家庭や室内で長く楽しめる贈り物になります。健康や家庭円満を願う象徴として、他の花にはないオリジナリティを持つギフトです。
コリウスの開花時期とその楽しみ方

コリウスはリーフが主役ですが、小さな花を咲かせることもあります。花の観賞は葉とは違った魅力があります。
開花の時期について
一般的に開花は夏から秋にかけてで、小さな花が穂のように咲きます。花は紫や青みを帯びた色合いで、派手さはないものの繊細な美しさがあります。リーフとの対比で一層魅力的に映ります。
花が咲いたらの楽しみ方
花が咲いたら、葉色とのバランスを楽しみましょう。小さな花が寄せ植えやアレンジにさりげないアクセントを加えます。切り戻すと株が元気になり、長く観賞を続けられます。
季節ごとの観賞の楽しみ
夏はリーフの鮮やかさ、秋は花と葉の調和、冬は室内での観賞と、季節ごとに異なる楽しみがあります。寒さに弱い特性を踏まえ、冬は室内管理でその魅力を継続できます。
コリウスに関するよくある質問(FAQ)

コリウスの育て方に関する質問
Q. コリウスは寒さに弱いのですか?
A. はい。原産地が東南アジアのため、寒さに弱いです。冬は室内での管理が必要です。
花言葉に関する質問
Q. コリウスの花言葉は怖いですか?
A. 「絶望的な恋」という少し切ない意味もありますが、「健康」「善良な家風」といった明るい意味もあり、両面を持つのが特徴です。
選び方や購入に関する質問
Q. ギフト用に選ぶ際の注意点はありますか?
A. 葉色が鮮やかで元気な株を選ぶことが大切です。寄せ植えやフラワーアレンジメント用にカラーを考えて購入すると良いでしょう。
コリウスの他は?日本で人気の花々
以下では、日本で人気の高い花を10種類取り上げ、それぞれの良さを簡潔にご紹介します。
日本で人気の高い花とその良さ
- チューリップ
春を代表する花で、色彩のバリエーションが豊富です。赤は情熱、黄色は明るさ、ピンクは優しさを象徴し、庭や花束に用いられます。育てやすく、子どもから大人まで広く愛されています。 - 薔薇(バラ)
「花の女王」と呼ばれ、エレガントで華やかな姿が魅力。香りも高く、恋愛や美を象徴する花としてギフトに最も選ばれる存在です。品種や色によって多彩な表情を見せるのも人気の理由です。 - 桜(サクラ)
日本の春を象徴する国花的存在。短い開花期間が「はかなさ」や「美しさ」を際立たせ、人々の心を魅了します。お花見文化を育んできた歴史もあり、日本人の心に深く根付いた花です。 - ひまわり
太陽を追うように咲く姿が元気と明るさの象徴。夏の代表花として人気が高く、見る人に活力を与えてくれます。子ども向けの絵にも多く登場し、親しみやすい花です。 - 紫陽花(アジサイ)
梅雨の時期に色を変えながら咲く姿が魅力。青からピンク、紫へと移ろう様子は日本的な「無常観」に通じます。庭園や寺社に映える花としても愛されています。 - 牡丹(ボタン)
豪華絢爛な大輪の花が特徴で、「百花の王」と称されます。華やかで存在感があり、庭園や和風の装飾に欠かせない存在です。古くから吉祥の象徴として愛されてきました。 - 菊(キク)
日本の皇室の紋章にも用いられる格式高い花。秋を代表し、長寿や高貴さを象徴します。切り花としての持ちも良く、供花から観賞用まで幅広く利用されています。 - カーネーション
母の日の花として定番。赤は母への愛、白は尊敬を表すなど、色ごとに意味が込められています。長持ちすることからプレゼントに最適です。 - ユリ
清楚で凛とした美しさを持つ花。特に白百合は純潔を象徴し、香りも高いことから花束やブライダルシーンで人気を集めています。大輪で豪華な存在感も魅力です。 - 梅(ウメ)
春を告げる花として古くから愛され、香り高く気品があります。寒さに耐えて咲く姿は「忍耐」や「希望」の象徴とされ、和歌や俳句にも多く詠まれてきました。
まとめ
コリウスは花言葉に健康や家庭の善良さを象徴しつつ、リーフの美しさで人々を魅了してきました。誕生花としての意味、育て方、寄せ植え、ギフトとしての価値まで、幅広い楽しみ方があります。花屋の元店員としての経験からも、コリウスは初心者から上級者まで長く愛される植物であると思われます。
ライター紹介 Writer introduction

さとすけ
花屋で働いてた日本男児(O型) コピーライターの経験も活かし花に関して、わかりやすく&信ぴょう性がある記事作りを心掛けながら配信中。 instagramでは「動く!4コマ漫画~花言葉劇場」を投稿しています。

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